《親に聞きたくても聞けない》お父さんは年金ひと月いくらもらっているの?介護費用はどうするつもり?【令和の年金エイジのお金と介護の話】
まとめにかえて
今回は、令和の年金エイジの「年金」「貯蓄」「介護費用」などに関するデータを眺めてきました。皆さんは、ご自身または親の介護についてどのように感じられたでしょうか。 ひとことで「介護費用」とはいえど、いつからどの程度の「要介護状態」になるかどうかで、実際に必要となる金額は変わってきます。 公的年金の受給、そして介護保険サービスの活用だけで長寿時代を乗り切ることに不安を感じた人もいるでしょう。 また、今後65歳以上の約5人に1人が認知症になるとも推計されています。多くの方々が自分たちだけではなく、親の介護にも向き合うことを余儀なくされるでしょう。 その場合は費用だけではなく、介護のための時間が必要となります。その分収入が減ってしまう可能性もあるため、ご自身の収支のバランスも崩れてしまうことに。 高齢化が進む今、このようなケースは誰にでも起こり得るものです。まずはご自身やご家族が介護になった場合にどれほどの費用が必要になるのか。また、どのようにその金額を貯めていくのか。 9月のシルバーウイークのころは、多くの地域でまだ猛暑が続いていると思われます。シニアの親の健康面や認知面で変わりがないか、ささいな変化をキャッチしてあげたいものです。 そしてこの秋は、普段はちょっと話しにくい「介護とお金」の話をしてみませんか? 突然やってくるかもしれない介護生活を、穏やかにそして健やかに過ごせるように。
【ご参考】年金に関する疑問や不安を解消!よくある質問を解説
日本の公的年金制度は複雑で、多くの人がさまざまな疑問を抱えていることでしょう。ここでは、年金に関するよくある質問を取り上げ、その解答を解説します。 ●年金の主な種類と仕組みは? 日本の公的年金は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造になっています。 国民年金は日本国内に住む20歳以上60歳未満の全ての人が加入する基礎年金で、厚生年金は会社員や公務員が加入するものです。 国民年金は一定の保険料を納付し、将来の年金額が決まるのに対し、厚生年金は収入に応じた保険料を支払うため、将来の受給額にも差が出ます。 ●「繰下げ受給」とはどんな制度? 年金の受給開始年齢を遅らせることで、受給額が1カ月につき0.7%増える「繰下げ受給」があります。 例えば、65歳から受給を開始する予定を75歳0カ月まで繰り下げると、84%増額となります。これは、長期間働くことができる人や、他の収入源がある人にとって有利な選択肢となります。 ●年金を増やす方法はあるのか? 年金を増やす方法はいくつかあります。自営業やフリーランスの方は、国民年金の付加保険料を支払うことで、将来の受給額を増やせます。 また、厚生年金に加入する働き方に切り替えることも一つの方法です。 さらに、老後資金を増やすという意味では、投資信託やiDeCo(個人型確定拠出年金)などを利用して、自身で資産運用を行うのも選択肢です。ただし、運用にはリスクがあることに注意が必要です。