市川海老蔵さんが記者会見(全文)五輪・パラ期間中に海外客向け公演を企画中
息子へのアドバイスを聞かせてほしい
司会:ほかの歌舞伎の役者もそうなんですけれども、海老蔵さん自身も生まれたときからもう歌舞伎の家で生まれて、そして自分も歌舞伎の世界に入るということがあるんですけれども、息子さんがいるということなんですけれども、これからも歌舞伎の世界に入られる息子さんに対するアドバイスがあればぜひ教えていただきたいんですけれども、特に今、日本のエンターテインメントの業界が今後どういう方向に行くのか、どういうふうに変わっていくのかということが議論されている中で、息子さんへのアドバイスをぜひ聞かせてください。 市川:そうですね、やはり私も幼少のころから歌舞伎の家に生まれたという認識はございまして、3歳ぐらいのころに父に、おまえは歌舞伎俳優としてやっていくのかというふうな質問をされまして、はい、と答えてしまったということですが。私自身はそこから歌舞伎の道が始まったわけですけれど、せがれの、息子のほうは、比較的私よりも明快に歌舞伎がやりたい、歌舞伎俳優になりたいという気持ちが、私が5歳時のときよりも明快に持っています。 ですので、私自身、続けてくれること、もしくはつないでくれること、やりたくないと言い出したことがある場合も含めて、基本的には強制することはしないようにしようと思ってます。彼がやはり本当に歌舞伎をやろうというふうに決めるのを、やはりきちんと待って、見守っていくような環境をつくることが最も大事なので、彼としてみればいろいろ、これはどうするんだとか、1月に一緒に舞台を出ていますと、「幡随長兵衛」というお芝居で私は幡随長兵衛、せがれの役で長松という役をやっていますと、私のせりふも全部覚えて、これはどういう意味だとか、周りのせりふも言い出して、これはどういうことなんだと聞いてくるわけでございますので、そういった部分ですと、そういう、踊りの仕方、せりふの仕方というアドバイスで、比較的ありがたいことに彼もやる気なんで、前向きに今は教育できる環境です。 あと1ついいですか。 通訳:はい、大丈夫です。 市川:先ほど質問で、日本のエンターテインメント、歌舞伎以外のものに関しても、そのような質問もあったように思ったんですけど、そのことに関してはどのような。答える必要がある?