「萩生田さんをみんなでいじめて…でも負けやしない」誇りだった‟八王子の元ヤン”激戦東京24区に市民大困惑「いや地元の恥だ」
「みんな悪いことやっているのに萩生田さんばっかり言う」
隣で聞き入っている高齢女性に尋ねると、地元の萩生田氏を「ずっと応援している」とのこと。 「萩生田さんをみんなでいじめているね。みんな悪いことやっているのに萩生田さんばっかり言う。でも負けやしないよ」 あとから気づいたが高齢女性は同じような年代の女性たちとグループだった。支援者の方々なのだろう。 その萩生田氏、自民党派閥の裏金問題は安倍派の幹部として2728万円もの裏金作りが発覚した。安倍派で言えば5000万円超の裏金で在宅起訴、自民党離党の大野泰正参院議員、約4800万円の裏金で逮捕された池田佳隆氏、約4300万円の裏金で議員辞職した谷川弥一氏、約3000万円の裏金で党の役職停止、自民党非公認となった三ツ林裕己衆院議員に次ぐ金額である。政治倫理審査会の説明もなされていないとして自民党の公認もされなかった。 もっとも引退の二階俊博氏(裏金3526万円)を除けば裏金上位は萩生田氏の次も山谷えり子参院議員、堀井学氏、橋本聖子参院議員と安倍派だらけというか、自民党裏金議員のほとんどは安倍派だったわけだが、その中でもとくに悪質で影響の大きかった議員らが無所属での出馬を余儀なくされた。 もちろん、萩生田氏もその中のひとりである。 「そうだ!」 「萩生田さん!」 また女性の声。高齢女性の集団だ。萩生田氏の動員力、さすがというべきか。
地元愛の強い地域「萩生田さんを応援する集まり」
八王子は多摩地域の中でも地元愛の強い地域とされる。古く戦時中までの東京府時代には東京市(現在の東京区部の大半)と八王子市の東西二大市制を張っていた時代もあった。「八王子魂」を公言する出身者、タレントのヒロミさんも萩生田氏とは「元・やんちゃ」で親しく、かつて「萩生田さんは内閣に入って」とバラエティ番組で応援言及することもあった。 それにしても萩生田氏、地元の組織力は半端ないように思う。 萩生田氏は公明党の推薦も見送られた。公明党の支持母体とされる創価学会は八王子と縁が深く創価大学や東京富士美術館、牧口常三郎初代会長の名を冠した東京牧口記念会館など関連施設も多い。しかし萩生田氏は旧統一教会との関係を取り沙汰されたため公明党=創価学会の支持も表立っては難しいとされる。 それでもこの活況、萩生田氏が1991年に初当選となった八王子市議会議員時代から四半世紀以上、その地盤たるや伊達ではない。