希望しかない! 海外でプレーする10代の日本人選手(1)日本代表のSB不足を解決!? 不動の主力となった18歳
現在は日本代表の大半を欧州組が占めており、海外クラブでプレーする選手たちの経歴は十人十色だ。Jリーグで実績を残して海を渡る選手もいれば、高校から直接移籍する選手や、海外で生まれ育った選手もいる。今回は、海外でプレーする10代の選手をピックアップし、これまでの経歴や現状を紹介する。
DF:小杉啓太(こすぎ・けいた) 生年月日:2006年3月18日(18歳) 所属クラブ:ユールゴーデン(スウェーデン) 2024リーグ成績:14試合1得点1アシスト 左サイドバック(SB)の人材不足は、日本代表の悩みの種となっている。昨年11月の代表シリーズに招集された左SBは38歳の長友佑都しかおらず、現在負傷中の中山雄太と伊藤洋輝もセンターバックのキャラクターに近い選手たちだ。 この状況で希望の光となっているのが、昨年3月に湘南ベルマーレU-18からスウェーデンの強豪であるユールゴーデンに加入した小杉啓太だ。2023年に行われたFIFA U-17ワールドカップ(W杯)で主将を務めた期待の左SBは、湘南ベルマーレでトップチームデビューを果たす前に海外挑戦を決断した。 リーグが開幕した4月から7月中旬までは、昨夏にローマへと移籍したスウェーデン代表DFサミュエル・ダールの存在もあって出番に恵まれなかったが、同選手が去ってからは完全にレギュラーへと定着している。 ヨーロッパの多くのリーグで採用されている秋春制とは異なり、アルスヴェンスカン(スウェーデン1部リーグ)は春秋制で運営されている。小杉は同リーグで1年目から14試合に出場し、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)の決勝トーナメント進出にも貢献した。 近年はユールゴーデンからビッグクラブへとステップアップした例もあり、昨夏だけで先述したダール(→ローマ)とルーカス・ベリヴァル(→トッテナム)が引き抜かれている。この調子で活躍を続けることができれば、彼らのように欧州主要リーグへのステップアップの可能性もあるだろう。
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