西九州道の新料金 乗り直しても「連続走行」 佐々-佐世保大塔IC間、ETC車に時間ルール
西日本高速道路(NEXCO西日本)は、西九州自動車道佐々インターチェンジ(IC)-佐世保大塔IC間(約16・9キロ)の新たな通行料金を3月末までに導入する。新料金を巡っては、無料区間があるため、区間途中のICで乗り直すことで設定した料金より安くなるケースが想定されていたが、乗り直しても「連続走行」とみなす時間的なルールを設けて対応する。 同区間の新料金は普通車の場合、現行の160円が370円に値上がりする。区間内は自動料金収受システム(ETC)車、非ETC車で料金が変わり、佐々IC-佐世保中央ICは、これまで同様無料区間になる。このため料金体系が複雑で分かりにくくなり、設定料金より安く乗れるケースも出てきた。 安くなるのは、ETC車で佐々IC-佐世保大塔ICを走行する際、途中の相浦中里ICや佐世保中央ICでいったん降り、すぐに乗り直すケースなど。佐世保中央ICの場合は370円かかる料金が160円で済むことになる。こうした走行が相次げば、IC出入り口付近の渋滞などが懸念されるため、佐世保市議会などから対応を求める声が上がっていた。 NEXCO西日本は関係機関と協議し、一定時間内に乗り直しても「連続走行をしている」とみなすことにした。具体的には、佐々IC-佐世保大塔ICを走行する際、途中のICで降り、同じICから再び乗るまで15分以内だった場合は連続走行とみなす。降りたICと違う別のICで乗り直した場合も20分以内に乗った場合は連続走行にする。走行区間はETC無線通信で判別する。 NEXCO西日本は「取るべき料金を徴収できなくなることを防ぐことと、渋滞を助長しないよう関係機関と協議し決めた」としている。 新料金は佐々IC-佐世保中央IC間の4車線化工事が年度内に完成する見通しとなり、同区間の管理が国土交通省からNEXCO西日本に移管されることから導入する。