"個性派"ナポリタン7選 アレンジがきいた唯一無二の味
『バーガー喫茶チルトコ』@蔵前
三温糖を使った甘口ナポはクセになる味わい 英語でくつろぐを意味する「チル」と日本語で場所を意味する「所」を合わせ、「チルトコ」。 「アメリカ的な味わいだけでなく、味噌やわさびといった食べ慣れ親しんだ和のテイストを加えたものも用意して、よりゆったりと食事をしてもらいたくて」(店長・寺島さん)。それらハンバーガーと並び、15時からの提供なので特に週末になると注文が増えるのがナポリタンだ。 実はこちら、「シシリアン」という名イタリアンの跡地にできた店。「そこの名物だった味を自分たちでアレンジしつつ再現したものです」。 シシリアンのナポリタン1450円 玉ねぎ、にんにく、醤油などに三温糖を加えて仕上げる少し甘口のBBQソースとケチャップからなるナポリタンソースはもっちり柔らかく茹でられた麺との絡みもよく、クセになる味わい。 さらにタバスコを少々かけると辛みと酸味が加わってソースの味がグッと引き締まり、大人の味わいに変化する。 [住所]東京都台東区蔵前4-33-1エルミタージュ浅草1階 [電話]050-5849-8813 [営業時間]11時~20時(19時半LO) [休日]不定休 [交通]都営大江戸線蔵前駅A5出口から徒歩4分
『Lacourcafe(ラクールカフェ)』@吉祥寺
ケチャップだけじゃ出せない味は自前のトマトソースが鍵 吉祥寺駅前にかつて「ストーン」という喫茶店があった。そのマスター戸田慎二さんが姉妹店としてここを開店したのが30年以上前。そして昨年「この店とマスターの味をこれからも残していきたい」、そう願ってバトンを受け取ったのが現店主の小暮大輝さんだ。 ナポリタンはストーン開業当時から変わらず愛されてきた戸田さんのレシピ。「太麺を使い、前の日にボイルして冷蔵庫に置き、特有のモチモチ感を出す」(戸田さん)、喫茶店の味。 ナポリタン(パン、サラダ付き)1350円 そして何といってもオリジナルのソースだ。「ケチャップだけじゃ物足りないので」と、トマトソースを自前で仕込んで半々に使う。飴色に炒めた玉ねぎとベーコン、にんにく、ホールトマトを時間をかけて弱火で煮込むのだ。 さて実食。にんにくも効いて、炒まった香ばしさの中に奥行きのある旨みが顔を出す。いいなあ。これからもずっとあってほしい味だ。 [住所]東京都武蔵野市吉祥寺本町2-11-9プラタ高橋ビル2階 [電話]0422-23-1518 [営業時間]11時~22時(21時LO) [休日]不定休 [交通]JR中央線ほか吉祥寺駅西改札から徒歩4分