「自主財源をいかに増やせるか」静岡大が小糸製作所と図書館のネーミングライツ契約 制度開始3年で10施設目に
静岡放送
静岡大学浜松キャンパス内の図書館に有名企業の名前がつきました。同大学で10施設目となるネーミングライツ契約。学生に知ってもらいたい企業側と財源を確保したい大学側の双方にメリットがある取り組みです。 【写真を見る】「自主財源をいかに増やせるか」静岡大が小糸製作所と図書館のネーミングライツ契約 制度開始3年で10施設目に 静岡大学浜松キャンパス内の図書館グループワークエリアに「KOITO LIGHTING AREA」と名前が付けられました。自動車のライトなどを製造する小糸製作所と命名権=ネーミングライツ契約を結び、製品も展示しています。 小糸製作所の加藤充明社長は「理工学系の学生が非常に多いが興味を持っていただき、私どもの会社にどんどん入社していただければ大変ありがたい」と期待を寄せます。 大学側のメリットは財源が確保できることです。静岡大学の日詰一幸学長は「国立大学をめぐる財政状況というのは結構厳しいものがあり、自主財源をいかに増やせるのかということがとても大事な課題になっている」と語ります。 <社会部 大西晴季記者> 「今回新たに名前がつけられた場所の近くにあるスペースも地元企業の名前が付いたエリアとなっています」 教育・研究環境の向上や産学連携の推進を目的としたネーミングライツ制度。大学によりますと3年前から始まり、今回の契約で10施設目となりました。 「企業の皆様との連携を深めるということで言えば、とても良い機会になるという風に考えていて、これからも大事にしていきたいと思っている」(日詰学長) 小糸製作所と結んだ図書館のネーミングライツ契約は、11月1日から2027年10月末までの3年間です。契約料は教育施設の充実などに役立てる予定です。
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