パリ五輪でメダルへ! 110mハードルの日本記録保持者 泉谷駿介がシューズに求めるもの
110mハードルの日本記録保持者である泉谷駿介選手。2021年の東京五輪で、日本人として57年ぶりに準決勝へ進出したことを記憶している人もいるだろう。以降も自身の記録を更新しながら、世界大会での活躍を続けている。 2023年の陸上ダイヤモンドリーグでは、6月に行われた第6戦で優勝。陸上競技の最高峰シリーズとされる同リーグで、日本人初のトラック競技優勝者となった。さらに同年8月の世界陸上では5位となり、日本人初の同種目入賞者となっている。 パリ五輪にも出場予定の泉谷選手は、レース用スパイクとして「ナイキ マックスフライ 2(NIKE MAXFLY 2)」を、トレーニングシューズとして「ナイキ ペガサス 41(NIKE PEGASUS 41)」を活用しているという。泉谷選手は、スパイクやトレーニングシューズにどのような機能を求めているのだろうか。
革命的な反発性を備えた「ナイキ マックスフライ」
今年に入ってからニューモデル「ナイキ マックスフライ 2」を履いているという泉谷選手。従来のスパイクとはどのような違いを感じているのだろうか。
「前作のマックスフライもそうですが、とても推進力があるなと感じています。1台目のハードルまでのアプローチの歩数は7歩なのですが、マックスフライを履くまでは大股で行く感じでした。 マックスフライを履いて同じように走ると少し詰まるので、大股で行くというよりは、真下に着地して漕ぐというイメージで走るようにしています。 マックスフライ 2については、1よりも安定性が高くなって、次の動作によりスムーズに進めるようになった印象です」
従来のスパイクと同じように走るとハードルまでの距離が詰まる。それだけ「ナイキ マックスフライ」は反発性に優れているというわけだ。その調整は必要になるものの、そこはうまく生かしていきたいと泉谷選手は言う。 「初めてマックスフライを履いたときはその反発性にかなり驚きましたし、これは革命的だなと思いました。着地時に地面を押したら、その分しっかり返してくれます。 また、厚底なので身長が盛れて、反発性との相乗効果で、ハードルを低く感じられるところもあります。良いところがたくさんあるシューズなので、自分の技術と擦り合わせて履きこなせるようにしたいですね」