会議は座る位置でストレスを減らせる!【40代、50代・疲れ知らずの体をつくる生活術⑦】
5.仕事で使う文房具は青色で集中力アップ!
色は思考や心理、行動に影響を与える。仕事の効率が高まる色はあるのだろうか? 「仕事中は青色がおすすめです。青には神経伝達物質であるセロトニンの分泌を増やす効果があります。セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、心を鎮静させて気持ちをポジティブにし、集中力を高める効果があります。 これを利用して、仕事や勉強をするときには、青色の文房具を使うと効率がアップします。 また、セロトニンは食欲を抑える効果もあります。食べ物を青い皿にのせると、ドカ食いの防止に役立ちます。ダイエット中にはこうした色の効果を利用するのもいいでしょう」
6.仕事中のおやつはハイカカオチョコが正解
仕事中は、おやつに何を食べるかで疲労回復度が変わる。 「おすすめはチョコレートです。原料であるカカオには、抗酸化作用のあるカカオポリフェノールが豊富に含まれ、細胞にダメージを与えて疲労の原因となる活性酸素の働きを抑制してくれます。 特にカカオ含有量が70%以上のハイカカオチョコレートやビターチョコレートがおすすめ。通常のミルクチョコレートよりも糖分やカロリーが少なく、血糖値スパイクも起こしにくく、血流を促して脳を活性化し、美容効果も期待できます。 ただし食べすぎはNG。カカオポリフェノールの摂取目安は1日200~600㎎。カカオ分72%のチョコレートなら1日2~5片程度にするのが目安です。 カカオポリフェノールを含有するという意味ではココアでもよいのですが、ミルクココアは血糖値が上昇するので、毎日飲むならピュアココアを選ぶことが大切です」
【教えてくれたのは】 工藤孝文さん 内科医・糖尿病内科・統合医療医・漢方医。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後は大学病院などを経て、現在は福岡県みやま市にある自身のクリニックにて地域医療に注力。専門は糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療、ダイエット治療など多岐にわたり、テレビ・ラジオなどのメディアで医療の最新情報を発信。著書に『「毎日疲れない」にいいこと 超大全』(宝島社)など多数。 イラスト/midorichan 取材・原文/山村浩子