“八冠復帰”を地元が応援!防衛必至の棋聖戦・王位戦は名古屋で7月開催
叡王戦五番勝負の第5局は、156手で藤井聡太七冠が投了。叡王のタイトルを失い、八冠から陥落しました。タイトルを初めて失った将棋の藤井聡太七冠。地元・愛知県瀬戸市にも影響が広がっていました。
七冠へ後退「終盤でミスがでてしまう将棋が多かった」
藤井聡太七冠の地元・瀬戸市にある『パルティせと』。”叡王”を失冠したことにともない、タイトルの名前が入ったのぼり旗が下ろされました。旗は丁寧に丸められ、ふたたび天井へ。
『パルティせと』店舗会会長・牧オサムさんは、「一旦下ろしてまたすぐ掲げたいと思いますので。叡王がないと格好つきませんね。また来年頑張ってもらいたいです」と話します。 終盤でミスがでた藤井八冠。形勢は徐々に悪化し、20日午後6時32分、初めてタイトルを奪われました。
対局後、「終盤でミスがでてしまう将棋が多かったので、結果もやむを得ないのかなと思っている」と振り返った藤井七冠。タイトル戦敗退について、「時間の問題かなと思っていたので、あまり気にせずにこれからもまた頑張っていきたい」と答えました。 254日で崩れた、八冠のタイトル独占。前人未踏の偉業を成し遂げた“絶対王者”は、七冠へと後退しました。
小学校3年生から始まった“貴重な縁”
3度目の挑戦で悲願のタイトル獲得となった伊藤匠新叡王。21歳8ヶ月でのタイトル初獲得は、歴代8位の年少記録です。タイトル獲得後の会見で、「タイトルというのは、子どもの頃から夢に見てきたものなので、とても嬉しく思います」と嬉しさを表した伊藤新叡王。
伊藤新叡王の師匠・宮田利男八段は、「やったか!っていう感じですね。その程度です、まだまだスタートラインです。タイトル1個とったからって、あと何十個もとれよって感じです」と弟子の悲願達成を祝福しました。
5 歳の頃にサンタさんから将棋盤と駒をもらったことをきっかけに、将棋にのめり込んだという伊藤新叡王。小学2年生の頃に撮影した映像には、「将来の夢は名人です」と夢を語る伊藤新叡王の姿が残されていました。