“八冠復帰”を地元が応援!防衛必至の棋聖戦・王位戦は名古屋で7月開催
小学3年生の頃に、藤井七冠と出会ったという伊藤新叡王。会見で伊藤新叡王は、「藤井さんとは出身が愛知と東京と離れているので、小学生の時に対戦があったというのは、本当に貴重な縁があったのかなという風には思っています。自分はずっと藤井さんを目標にやっていたというところが大きいので」と、藤井七冠との“運命の出会い”について振り返りました。
藤井七冠の師匠・杉本昌隆八段は、初めてのタイトル戦における藤井七冠の敗北は、意味があったと話します。「また八冠の可能性というのは、また新たに来年以降あるわけで、長い目でみれば、今回の藤井叡王の敗戦は決して悪いものではなかったと思っています。強力なライバルが誕生したということですよね。ライバルの存在が、その棋士の成長をより高めてくれるというのはあると思う」と語りました。
地元・瀬戸市は“七冠メニュー”で応援
叡王戦五番勝負の第5局から一夜明けた21日。藤井七冠の地元・瀬戸市にある『喫茶スマイル』では、”八冠お祝いメニュー”の見本がすべて取り除かれていました。八冠の名前を関したメニューについて、『喫茶スマイル』鈴木松子さんは、「もう全部、今日から販売できません。現実受け止めないといけないんでね」と話します。
一方、瀬戸市役所では、八冠達成時に作成された懸垂幕が掲げられたままとなっていました。市によると、「懸垂幕は八冠をとったことを祝うためのものなので、今のところ下げることは考えていない」ということです。
瀬戸市内では、“八冠お祝いメニュー”を取りやめ、“七冠メニュー”を新たに制作したとうカフェも。市内にあるカフェ『花ごよみ』では、7種類のネタをのせた海鮮寿司や、本来は8つにカットする味噌カツを7つにカットした味噌カツ丼などを新たに販売。
『花ごよみ』の林忠秀店長は、「残念ながら(八冠メニューは)なくなってしまったんですが、今回七冠にちなんで新しいメニューをつくりましたのでそちらで対応します。もし、八冠になっていただくようなことがあれば復活します」と話しました。