乳液とクリームの違いは?50代以降でクリームを使うべき理由は?更年期を経て肌のしぼみを感じる人こそ、効果を実感できる
年齢とともに不足する油分やレチノールなどの美容成分をバランスよく、しっかり肌に届けられるのがクリームの強みです。だからこそ50代以降は、クリーム使いがマスト。肌悩みや肌タイプ、使い心地で選んで、朝晩のケアに加えましょう(撮影◎ジョン・チャン 取材・文◎古屋美枝 スタイリング◎シダテルミ) * * * * * * * ◆クリームの疑問Q&A Q1)50代以降はクリームを使ったほうがいい? 「50代の肌は20代と比べると、皮脂量が約半分になってしまいます。油分を補うためにもクリームはマストと言っても過言ではありません。実はクリームを塗布すると、皮膚温が2℃ほど上昇、血流が良くなって肌代謝が上がるという研究結果も。 また、油溶性の美容成分であるレチノールやビタミンEなどを多く配合できるため、肌の深部にまで届けられるというメリットもあります。大人世代が使わない手はありません」(小西さやかさん。以下同) Q2)乳液との違いは何? 「一般的に、乳液の油分は約20~30%。対してクリームは約30~40%というのが大きな違いです。50代以上の肌は真皮や皮下組織の厚みが薄くなっているのに、表面の角層だけは厚くなっている状態。そのため水分が浸透しにくく、油分は浸透しやすい。ですから、美容成分をしっかり肌に届けたいなら乳液よりクリームがベスト。 ベタつくのが苦手という人は、夜だけでもいいので活用しましょう」
Q3)いろいろある種類から何を選べばいい? 「美白や引き締め、ゆらぎ肌対応など、多様なクリームがあるので、今、自分の肌に足りていないものを選ぶのが一番。 個人的に、エイジングサインが気になる50代以上の肌には、肌弾力が増すタイプのクリームが効果を実感しやすいと思います。不足している油分を補うことができるので、肌がふっくらするはず。シワ改善のクリームもおすすめです」 Q4)クリームの効果的な使い方は? 「夜はたっぷり、朝は適量で使用しましょう。全顔につけるのが苦手なら、乾燥や小ジワ が気になる目元や口元だけでもOKです。 何を使っても効果を感じにくいという人に試してみてほしいのが、洗顔後、化粧水の前にクリームをつけること。クリームの油分が浸透して肌がほぐれ、有効成分が肌に届きやすくなります」