本体は自分で選ぶ「格安スマホ」、どう実現する?
イオンとビックカメラが格安スマホを発売して話題になっています。「通話ができる安いスマホ」ということで人気がでているのですが、ただ、これらの格安スマホは端末が指定されているので、「端末が好きになれない」とか「いま使っている端末が気に入っている」という人は、「音声通話機能付きSIM」にMNPしたり、新しく契約したりするという手があります。 実は、イオンとビックカメラが提供している格安スマホの通信回線は、それぞれ日本通信の「スマホ電話SIM フリーData」とIIJの「みおふぉん」と同じものです。つまり、これらの回線を契約することで、端末は自分で自由に選び、通信通話は格安スマホと同じ回線を使えるようになるのです。 ほかの業者からは、さらに安いサービス(たとえば月額1000円以下)が出ていますが、音声通話は050で始まるインターネット電話を利用するなど、080や090で始まる電話番号が持てない通信のみのプランとなっています。 さて、日本通信の「スマホ電話SIM フリーData」は、基本料金が月額1560円(税別)で、通信速度は200kbps。通信速度が遅いのですが、さらに1560円払えば、3GBまでの高速通信が使えるオプションが提供されています。 IIJの「みおふぉん」は月額1900円(税別)ですが、150Mbpsの高速通信が1GBまで使えます。これを超えると最大200kbpsに制限されます。ただ、高速で通信するか、低速で通信するかをアプリなどで選択できるのが特徴です。 いずれも無料通話分は含まれておらず、通話料は20円/30秒です。通信料金の安さでは日本通信に軍配があがりますが、通信速度の差は考慮したほうがよいでしょう。すでにwifiルーターを持っている、よく使う場所でwifi環境が揃っているという人は、安さを優先していいかもしれません。 すでに持っている端末を使う以外にも、「白ロム」というSIMが入っていない端末を買うという手もあります。この取引自体は違法ではありません。 MVNOのSIMをスマホの白ロムに突き刺し、設定を済ますことで自分用の「格安スマホ」として使えるようになります。 白ロムの価格は日々変動していますが、iPhone5S(16G)、GALAXY NOTE 3なら5万円台、GALAXY S4なら3万円台で入手可能です。