東証1027円安の3万8053円 米株売りと日銀の利上げ観測で
1日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日より1027円58銭(2.63%)安い3万8053円67銭で取引を終えた。前日の米国株式市場で売りが優勢となった流れを受けた。日本銀行による追加利上げの観測が強まり、東京外国為替市場で円高ドル安が進行。一時1ドル=151円台後半をつけたことも株価の重しとなった。 前日の米ニューヨーク株式市場で、ハイテク株が値を下げたこともあり、主要な株価指数がそろって下落。東京市場も取引開始直後から半導体関連株を中心に幅広い銘柄が売られた。 日銀の植田和男総裁が10月31日の会見で、追加利上げに関して繰り返し言及していた「時間的余裕がある」との表現を、今後は使わないと述べた。市場では追加利上げに前向きな姿勢と受け止められ、円買いが加速。1日午前には一時、前日夕より50銭ほど円高ドル安の1ドル=151円70銭台をつけ、輸出関連株の売り材料となった。
朝日新聞社