休憩中のSNSチェックが「脳疲労」になっているかも!?【正しい脳の休め方】とは
「は~! 頭使いすぎた!」と思ったあなた、次に何をしますか? ベッドにダイブ、いつものようにSNSをチェック……。じつはそれ、脳の疲労回復どころか、余計疲れさせるかも!? 何かと脳を酷使しがちな現代人に贈る、脳疲労の解消法を教えます。 【自律神経診断】乱れるとプチ不調に!?現在の状態をチェックしよう!
教えてくれたのは…
恩蔵絢子(おんぞう・あやこ)さん 脳科学者
消えない脳疲労。実は休めていないからかも
仕事や勉強で疲れたら、横になったり、ソファでだらだらして休むことで疲れを癒やそうとしていませんか? 確かに、運動の後は「体が疲れている」のでそれでもいいのですが、脳をたくさん使った後に体だけ休めても、じつは最適な「脳疲労」の解消法とはいえません。 さらに多くの人たちが陥りがちなのが、リフレッシュのためにSNSを覗いたり、ウェブで動画を視聴したりすること。脳に負荷をかけない手軽な息抜き方法のように思えますが、流れてくる情報をぼんやり見ているだけの「受け身の脳の使い方」も、脳を疲れさせる原因です。
脳の資源はモードごとに異なる? 脳疲労とは
仕事や勉強で何時間も集中した日は、脳が疲れている感覚がありますよね。そんな状態のことを「脳疲労」と呼びます。脳疲労が溜まる大きな原因は、「同じことを長時間も続ける」こと。マラソンをすれば、自分の体力やスタミナが徐々に減り、エネルギーを消耗して「もうムリ! 走れない!」という限界がきます。じつは脳も、体力やスタミナのように「資源」が限られているんです。 ただし、脳のすごいところは「モード別」の資源が備わっていること。論理的に考えるときに働く“思考モード”、他者と接するときに働く“感情モード”など、脳は自動的にモード別の資源を使い分けているのです。仕事への集中力が切れた後でも、家に帰れば子どもと楽しく遊んだり、映画を見てワクワクできるのは、脳の中で「モードが切り替わっている」からなんですね。 つまり、1日の中でモードをうまく切り替えることで、より集中力を持続させたり、脳の資源を最大限に有効活用することができるのです。