港区立青山中学校、地震や津波情報を衛星から受信できる「Signadia」を試験導入
港区立青山中学校は、港区および株式会社ジェイアール東日本企画の協力のもと、災害時に通信が途絶した場合でも災害情報を受信できるデジタルサイネージ「Signadia(シグナディア)」を試験導入したと発表した。 【画像】準天頂衛星システム「みちびき」(出典:内閣府宇宙開発戦略推進事務局) Signadiaは、内閣府宇宙開発戦略推進事務局が開発・整備・運用する準天頂衛星「みちびき」からの災害・危機管理通報(災危通報)に対応している。 同システムは、地上の通信インフラが利用できない状態でも情報を提供することが可能だ。災害発生時には、避難場所となる学校での案内ツールとしての利用が想定され、平常時には学校や地域の情報発信ツールとしても役立てられる。 今回の試験導入では、港区立青山中学校の正門付近に設置し、令和6年度港区総合防災訓練(赤坂会場)にてデモンストレーションを実施した。防災訓練では、参加者が災害情報をリアルタイムで確認できるシステムの有効性をテストし、今後の改良に役立てられる。また、試験導入から得られるフィードバックを基に、さらなる改善が進められ、ほかの地域や学校への展開も検討するという。 株式会社ジェイアール東日本企画は、JR東日本グループの一員として、地域の安全を第一に考え、防災に貢献するデジタルサイネージの事業を推進している。今回の試験導入は、防災の強化を目指すとともに、教育現場での情報伝達の課題解決にもつながる取り組みと位置付けられる。
こどもとIT,編集部