キャンプの頻度が多いことと倉庫の場所をとるので、テントは車に積みっぱなし。もしかして”燃費”に影響してますか?
昨今のガソリン価格の高騰もあり、車を運転する際の燃費やガソリン代が気になる方もいるでしょう。車にスペースがある場合には、荷物を積んだままにしている場合もあるかもしれません。しかし、荷物を積んだままにしていると、車が重くなり燃費が悪くなる可能性があります。 本記事では、車に荷物を積んだままにしている場合の燃費への影響と、燃費をよくするためのポイントについて解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
テントの重さは燃費に影響する?
一般財団法人省エネルギーセンターが行った「積載重量増加による燃料消費量の悪化状況」による実験では、それぞれの積載重量での燃費悪化率は表1の通りです。 表1
※一般財団法人省エネルギーセンター「4 運転操作以外のエコドライブ」を基に筆者作成 表1を基に、事例について考えます。あるメーカーのテントは、2~3人用で重さが5.9キログラムでした。表1を見ると、110キログラム増えた場合、燃費は3.3%から5.4%の変動です。これより、その5%ほどであるテントのみでは燃費にはそれほど影響を及ぼさないと推測されます。 では重量物を載せて運転をした場合、具体的にどのくらい燃費や燃料代に差が出るのか計算してみます。国土交通省の「自動車燃費一覧(令和5年3月)」によれば、令和3年時の燃費平均値は24.6キロメートル/リットルです。 もし110キログラムの重量物を載せた場合は、燃費は以下のようになります。キャンプというと、郊外に行くことも想定し、郊外で計算します。 ・郊外の場合 約23.3キロメートル/リットル そして、毎週末キャンプに行くと想定し、往復で走行距離100キロメートル走ることとします。その場合には、月にして400キロメートル分の給油が必要です。上記の燃費で考えると、燃料代は下記のようになります。 ガソリンの消費量を「走行距離÷燃費」、ガソリン代は「消費ガソリン量×ガソリン単価(1リットルあたり)」で計算します。なお、ガソリン単価は経済産業省資源エネルギー庁の調査から約175円とします。 ●重量物を載せていない場合:約2800円 ●110キログラムの重量物を載せている場合:約2975円 以上より、110キログラムの場合でもあまり差がないことが分かります。 また、実際にはテントのみでなくほかの車載物を載せていることもあるでしょう。テントのみでは大きな影響を及ぼさなくても、不要な荷物を積みっぱなしにしていないか常に確認することが大切です。