【速報】知事のパワハラ疑惑「『告発者を特定し処分』の指示はあったが『真偽の調査』指示はなし」と職員が証言 幹部が事実関係を「あるわけないやろ」と全否定 十分な調査できず
兵庫県の斎藤知事の疑惑を告発した文書について、『告発者の処分の指示』はあったものの『真偽の調査の指示はなかった』と職員が証言したことがわかりました。 ■【動画で見る】疑惑告発された知事 「“告発者特定し処分”を指示、“真偽の調査”指示なかった」と職員証言 兵庫県の元西播磨県民局長は斎藤知事のパワハラ疑惑などを報道機関や県の公益通報窓口に通報しましたが県は「事実無根」として、元局長を懲戒処分しました。 元局長はことし7月死亡しました。自殺とみられます。
■告発者を特定し処分の指示はあったが「真偽の調査の指示はなし」と職員証言 幹部が事実関係『全否定』で調査進められず
関係者によると百条委員会が行った証人尋問で、職員が『知事は人事当局に告発者を特定し処分するよう指示したものの、告発内容の真偽について調査の指示はなかった』と証言したことがわかりました。 その後、人事当局が自主的に告発文に名前があった幹部などに事実関係を確認したところ、「あるわけないやろ」などと全否定し、十分な調査が進められなかったということです。
■パワハラ疑惑知事への対応「30日の証人尋問の内容踏まえて対応協議」と維新・馬場代表
一方、選挙で推薦した日本維新の会の馬場伸幸代表は26日、知事への証人尋問の内容を踏まえて党として対応を協議する意向を示しました。 馬場代表は、兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑への対応について、今月30日に行われる百条委員会での知事本人の証人尋問を「我々も見させて頂きたい」と述べた上で、「普通の国民の方がなるほど、それなら分かるという答弁であれば、続けていって頂ければいいと思いますし、あまりに普通の人が聞いて分からないという話であれば、どうしていくかということは、兵庫のメンバーの思いというのも一番大事にしなければならない」と語りました。 その上で馬場代表は、30日の証人尋問の終了後に、日本維新の会の藤田幹事長と兵庫維新の会のメンバーで党としての対応を協議する意向だと明らかにしました。
■維新公認の現職首長が初めて落選 知事のパワハラ疑惑の影響を指摘する声も
維新は3年前の知事選挙で自民党とともに斎藤知事を推薦しましたが、パワハラ疑惑をめぐっては、自民党が追及姿勢を強める一方で、「まずは真実の解明が先だ」との姿勢を示していました。 しかし、今月25日に行われた大阪府箕面市長選挙では、選挙戦において、こうした維新の姿勢を批判する声も聞かれ、維新公認の現職候補が初めて落選する結果につながったのではないかとの指摘も出てきていました。
■「維新に感謝」と斎藤知事
維新の馬場代表の意向を受けて、27日午前、記者団の囲み取材に応じた斎藤知事は「詳細は承知していないんですけども、維新の会には馬場代表はじめ、これまでしっかり支援を頂いたことは感謝申し上げたいと思っています」 「30日の百条委員会に私としては、自分なりにしっかり対応していくということですね」と述べました。
関西テレビ