レノボ、サプライチェーン多様化へ サウジに生産拠点を新設
Liam Mo Brenda Goh [北京 15日 ロイター] - パソコン世界最大手のレノボ・グループは、地政学的な不確実性に対応するためサプライチェーン(供給網)の多様化をさらに進め、中国以外に製造拠点を拡大する計画。同社の楊元慶会長が明らかにした。 同会長は米国のトランプ次期政権の政策を予測するのは時期尚早だが、レノボはより多角的な製造拠点と調達戦略、バランスの取れた地域別の収益源によってリスクをヘッジする上で競合他社よりも優位に立っていると語った。 サウジアラビアの投資ファンドとの契約に基づき同国に生産施設を開設する計画だと明らかにした。 この日発表した第2・四半期決算は、売上高が前年比24%増の179億ドルで、アナリスト予想の160億ドルを上回った。人工知能(AI)対応のPCの売上が好調だった。 純利益は3億5900万ドルで、アナリスト予想の3億3170万ドルを上回った。 PC出荷台数は3%増の1650万台で、24%のシェアを維持した。調査会社IDCによると、業界全体では出荷台数は前年比2.4%減少した。