全米の住宅価格指数、9月は伸び鈍化-買い手の交渉力強まる
(ブルームバーグ): S&P・コアロジック/ケース・シラーがまとめた9月の全米ベースの住宅価格指数は、前月から伸びが鈍化した。住宅市場では買い手の交渉力が強まっている。
9月の指数は7月からの3カ月間の動きを追っている。この期間、金利は2年ぶり水準に低下した。またリアルター・ドット・コムによると、9月に新たに売りに出された住宅は前年同月比で約12%増加し、買い手の選択肢が増えた。
リアルター・ドット・コムのシニア経済調査アナリスト、ハナ・ジョーンズ氏は、その期間「市場は買い手に有利な方向に傾き続けた」と分析した。
ただここ数週間は借り入れコストが上昇しており、需要を圧迫する恐れがある。
9月の主要20都市の住宅価格指数は前年同月比4.6%上昇。8月は5.2%上昇だった。上昇率が最も高かったのはニューヨークで7.5%。次いでクリーブランド、シカゴとなった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Home-Price Growth Slows With Market Swinging in Buyers’ Favor(抜粋)
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Alex Perry