ハロプロオーディション前代未聞の展開に 設立27年目で初の試み、その真意は?
7月13日、「ハロー!プロジェクト新メンバーオーディション2024」の開催が発表された。BEYOOOOONDS以外のグループを対象とする「ハロー!プロジェクトオーディション」と、BEYOOOOONDS限定の「BEYOOOOONDSポテンシャルオーディション」の2部門制となっているのが今回の大きな特徴だ。 【画像】真っ赤なミニ丈衣装で眩しい笑顔のアンジュルム
オーディションとともにあったハロプロ
今年で27年目を迎えるアイドル界の老舗、ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)。その歴史は数々のオーディションとともにあった。1997年にテレビ番組『ASAYAN』(テレビ東京系)と連動する形で開催された「シャ乱Q 女性ロックボーカリストオーディション」の合格者が平家みちよ、その落選者により結成されたモーニング娘。の2組がそもそものハロプロの始まり。 モーニング娘。は、1998年開催の「モーニング娘。追加メンバーオーディション」により矢口真里ら3名の第2期メンバーが新加入。以降、新メンバーはオーディションにより決定することが恒例化し、「卒業と加入を繰り返しながら成長していくグループ」というアイドルのスタイルを形作った。2022年に開催して井上春華・弓桁朱琴の第17期メンバーを輩出した「モーニング娘。25周年記念オーディション 明日を作るのは君」まで、これまで追加メンバーオーディションは計17回行われている(該当者なしの場合もあったので、期数と回数は必ずしも一致しない)。 モーニング娘。以外では、1998年開催の「つんくプロデュース芸能人新ユニットオーディション」および「パシフィック・ドリーム・ポップシンガー・コンテスト」からそれぞれ太陽とシスコムーン、ココナッツ娘。を輩出。1999年開催の「カントリー娘。オーディション」によりカントリー娘。が結成。1999年から2000年にかけて計4回行われた「モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディション」からは三佳千夏(第1回)、メロン記念日(第2回)、松浦亜弥、シェキドル(ともに第4回)を輩出した。これらのオーディションを経て、グループやソロアイドルの集合体としてのハロプロという概念が形成された。 2002年には「ハロー!プロジェクト・キッズ オーディション」合格者によるハロー!プロジェクト・キッズが選定、のちにそこからBerryz工房および℃-uteが結成された。「ハロプロ エッグ オーディション2004」により生まれたハロプロエッグという制度は、のちにハロプロ研修生と改称し、現在に至っている。 2010年代以降開催のオーディションは、近年のハロプロと直接関連しているのでなじみがあるものだろう。2011年の「スマイレージ新メンバーオーディション」では竹内朱莉ほか第2期メンバーが選ばれる。グループ名をアンジュルムに改称してからは、「2015アンジュルム新メンバーオーディション」、「アンジュルムONLY ONEオーディション~私を創るのは私~」(2020年)が開催されている。 2017年の「ハロー!プロジェクト新メンバーオーディション」は、密着番組がAbema TVにて配信されていたので通称“アベマオーデ”とも呼ばれている。結果は該当者なしだったが、最終審査に残った8名の中から為永幸音(アンジュルム)、窪田七海(OCHA NORMA)、松原ユリヤ(ロージークロニクル)が現ハロプロメンバーとなっている。2018年の「ハロー!プロジェクト“ONLY YOU”オーディション」からは、のちにBEYOOOOONDSとなるメンバーを多数輩出。「ハロー!プロジェクト 新メンバーオーディション2021」合格者の田代すみれ・筒井澪心はOCHA NORMAに加入した。