70km以上がダート!? ヴィンテージバイクの祭典「エロイカ」本家イタリア実走編【前編】
70km以上がダート!? ヴィンテージバイクの祭典「エロイカ」本家イタリア実走編【前編】
昨年9月28日から10月2日にイタリアのガイオーレ・イン・キャンティで開催された「Eroica」。世界中で開催されているエロイカのオリジンといえる、本家の大会を編集部が体験! 単なるヴィンテージバイク愛好家の集まりではない、イタリアが育んだ自転車文化の本質がそこにはあった。 今年5月11-12日に伊豆で開催されるエロイカジャパンに先立ち、全3回に分けてその魅力をお届けする。エロイカジャパンは2月15日エントリースタート!
ストラーダビアンカ70km以上! タフなミドルコース135kmを走る
エロイカのコースは、土曜開催のロング(212km)ミディアム(132km)。日曜のハンドレッド(106km)、レジャー(45km)となる。近年参加者が多くなったので、ライドはコースを分けて2日間開催となっている。
砂ぼこりの英雄になれるか!?
編集部ニシヤマは、もっとも人気なミディアムに参加することに。趣味のサイクリストならちょうどよい距離と思いきや、獲得標高は2235m、そのうちストラーダビアンカ(ダート)は72。7kmと舗装路のほうが少ない。ハードなライドが予想され、ちょっとたじろぐ。 エロイカの標語は「疲れることの素晴らしさと達成の喜びを再発見しよう! 」だ。エロイカは「英雄」の意味で、砂ぼこりにまみれてゴールしたお互いをリスペクトする。 一斉スタートのパレード的な日曜日のライドも魅力的だ。英雄コースで行くか、コスプレなパレードか選べるのも魅力だ。土日でどちらも参加するライダーも少なからずいるようだ。 ミディアムのスタートは朝6時。ガイオーレではまだ暗闇の中、スタンプを押した順に流れスタートとなる。タフな1日の始まりに、緊張感が漂う。
ヴィンテージバイクをレンタルして、いざ参戦!
予約してヴィンテージバイクをレンタル。サイズ指定のみの巡り合わせで、編集部ニシヤマが乗ったのは、80年代のアラン製アルミバイクだった。メカはシピンメのLJ4000で自分が使ってる変速機より高級かも。柔らかいふにゃふにゃのアルミ接着フレームだったが、ダートでは振動吸収効果が意外と功を奏した。