北大アイス、しゃぶしゃぶ肉…ふるさと納税の返礼品に 注目集まる大学オリジナル商品
「ふるさと納税」制度を利用する人は年々増えて、2023年度は寄付金受け入れ総額が1兆円を突破する見込みになるなど、その人気は過熱する一方です。最近はその仕組みを利用して、地域の大学へ寄付したり、大学発のオリジナル商品を返礼品にしたりと、大学支援の形としても注目が集まっています。ふるさと納税で、大学限定品を味わってみてはいかがですか。 【写真】1900万パックが完売…近大発「トイレットペーパー」
ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」には、北海道大学に関係するおいしそうな返礼品が並びます。 例えば、「北大マルシェ数量限定アイスクリーム」。北海道大学は19世紀末、かのクラーク博士が持ち込んだ技術や思想から始まった札幌農学校を起源としています。その頃から飼育されているという、貴重な乳牛の子孫から搾った牛乳を、より多くの人に味わってほしいと始まったのが「北大クラークスミルク」ブランド。そのひとつの商品がこのアイスクリームです。食品添加物を一切使用せず、主要な原材料は北海道産にこだわったという「歴史と思いがつまったアイスクリーム」は、大地の力強い自然の風味を生かしているため、季節ごとに味が変わります。夏はすっきりさわやか、冬は濃厚な甘みが感じられます。そのほかにも、クッキーやバウムクーヘンなど、これまで大学構内や周辺のお店でしか手に入らなかった「限定の味」を、返礼品という形で手に入れることができます。 静内研究牧場(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)と地元企業とのコラボで商品化した「北大短角牛」も人気の返礼品です。日本短角種はかなり希少な和牛で、脂肪の少なく赤身が多いのが特徴。「北大短角牛しゃぶしゃぶ用」は肉本来のうまみが楽しめるヘルシーなお肉として、人気を集めています。 これらの返礼品は、同大学が認定した「北大ブランド」です。産学・地域協働推進機構産学連携推進本部の担当者はこう説明します。 「北大ブランド商品は、北大の研究成果や農場などの生産物を活用した商品を通して、北大の研究活動に触れ、知ってもらうことを目的としています。主に道内の企業と連携して商品化を進めています。北海道の紅茶メーカーとコラボしたオリジナルの紅茶開発など、学生が商品企画に関わる例もあります」