イケてるヤギ「草取正雄さん」が活躍 飼い主は信州大学の草取り請け負うサークル
長野県松本市大村の玄向寺裏手にある草むらで少し筋肉の付いたヤギが1匹「メェ~」―。 信州大(本部・松本市)の公認サークル「ヤギ親衛隊」が寺の敷地内で飼うヤギがちょっとした話題になっている。以前は同市桐の民家で飼育していたが、快適な場所を求めて5月に引っ越し。土地が広くなって動きやすくなり、隊員も「行動範囲が広くなって性格も穏やかになった」と好感を得ている。 【写真】ヤギの「草取正雄さん」。お寺に引っ越してから行動範囲が広がり体が引き締まった。
同サークルは2017年、庭や畑の除草を無料で請け負う狙いで「松本草取り隊」として活動を開始。5年前、飼っていたヤギに雄が生まれ、「草取正雄さん」と名付けて育ててきた。住民からの草刈りやイベント出演の依頼に応じて、各地に出向く。総勢40人ほどの隊員が毎日2回、牧草を与えている。
草刈りを手伝った縁などから、同寺で飼育するように。引っ越し後、行動範囲が広くなったことから体重が20キロほど減って80~90キロになり、体が引き締まったようだ。理学部1年の小林歩加さん(19)は「1人で鳴いていて返事をしてくれているようでかわいい」と正雄さんのことがお気に入り。
ちょうど人間でいう「イケおじ(イケてる中高年男性)」ならぬ「イケヤギ」になっていると隊長で人文学部3年の双田帆乃花さん(20)。「草刈りでは正雄があまり草を食べず、隊員が持参した鎌で刈っていることもあります…」と苦笑している。
草刈りの依頼や寺の敷地に入っての見学は、同サークルのX(旧ツイッター)もしくはインスタグラムまで。