お金が貯まらない家のクローゼットには大抵コレがある…片付けのプロ証言「お金持ちの家には絶対ないもの」
■オトクだから買った服は絶対に無駄になるワケ 例えば「気候に合わない服」。私の場合、厚手の白のサマーセーターが今年は全く出番なしでした。例年、春から夏にかけて着ていましたが、今年はいきなり暑くなったので一度も着ることがなく……。今後、夏が涼しくなることは考えにくいので、これは処分します。一方、秋口まで着られそうな黒や茶のサマーセーターは残しておきます。 「何となく着ない服」は、どこが微妙なのか理由を明らかにしましょう。違和感を放置すると、また同じような服を買い、着ない……という無駄が生まれてしまいます。また微妙ゆえ、一軍で着られないからと部屋着にする人がいますが、これも考えもの。部屋で微妙なものを着ていると、あまり気分良く過ごせないことに気づくはずです。部屋着は部屋着で、気分のいいものをそろえたいですね。 「思い入れのある服」は、捨てるのはプレゼントしてくれた人に申し訳ないと思うなら、一回着てみるのがおすすめ。それでよければとっておけばいいし、ダメなら処分してもOK。 なかでも「やせたら着よう」という服は、買う前に、本当に痩せたときに、自分はそれを着たいのかどうか、一度立ち止まって考えてほしいと思います。おそらくやせるのは一年か二年後。そのときは服のトレンドも、自分の似合うものも変わってくるのではないでしょうか。実は、私もやせたら着ようと思っていたスカートがあり去年、5年ぶりに5kgやせて、ヤッター、着られると思って着たら、丈が微妙で……。 あんなに着たかった服を着たけれど、ちょっと恥ずかしくなって処分しました。ですから「やせたら着よう」と前もって服を買うよりは、やせたときにご褒美として、そのときにいちばんほしいものを買うほうがいいかと思います。もちろん、どうしてもやせたら着たい服はキープしてOK。一年たってやせていなかったら、サヨナラするのはどうでしょうか。 このように「着なかった服は、なぜ着なかったのか」、その理由を明確にすれば、自分の買い物のパターンがわかり、次のむだな買い物がなくなります。 ステップ2:着ない服は処分する ステップ1で取捨をしたら、潔く処分を。「譲る」「売る」「捨てる」といった方法があります。 ●「古着deワクチン」 私が以前に使用して良いサービスだと感じたのは、「古着deワクチン」。3300円(税込)で大きな紙袋を購入して、そこに古着を入れて送り返します。それがワクチン代として使われるしくみ。SDGsの観点からも注目されているサービスです。 買取・回収は、以下のようなサービスがあります。 ●三越伊勢丹「アイム グリーン」 店頭、宅配のほか限定で出張買取も。良質なサービスは百貨店ならでは。 ●H&M「古着回収サービス」 ブランドや状態を問わず、不要な衣類は店舗の古着回収ボックスへ。 ●ユニクロ「RE.UNIQLO」 ユニクロ、ジーユー、プラステの服を各店舗のRE.UNIQLO回収ボックスで回収しています。 ステップ3:残った服を片づける ステップ3で、着る服として残った服を片づけます。 量は多くても少なくても、管理できればOK。管理できるようになれば、お金が貯まりますし、管理できないと、同じことを繰り返すため、お金は貯まっていきません。 管理の仕方は、家の間取りや服の傾向にもよります。たとえばクローゼットがなく、押し入れだけという家もあれば、広々としたウォーキングクローゼットがある家もあります。服の傾向がワンピースやスーツがメインの人もいれば、カジュアルな人もいます。それによってハンガーにかけるのか、折りたたんで収納ケースに入れるのかいろいろ。ですから、これが正解というものはありません。 冒頭でもお伝えした通り、一目で何がどこにあるかわかると管理しやすくなります。そのポイントは2つ。