天皇皇后両陛下の能登お見舞いに見える“災害との向き合い方”
日テレNEWS NNN
天皇皇后両陛下は3月22日と4月12日、能登半島地震の被災地を見舞われました。1か月に2度のお見舞いから見えてきた両陛下の災害との“向き合い方”について、日本テレビ客員解説員の井上茂男さんに聞きました。 【画像】愛子さまが入社翌日に文書で寄せられた感想 大学卒業と就職への思い
◾️腰を落とし丁寧に声をかけられたお見舞い
――天皇皇后両陛下は3月22日、能登半島地震の被災地を見舞われました。ヘリコプターで入った輪島市内では、マイクロバスで移動されると、多くの市民らが手を振って出迎えました。
――大規模な火災があった「輪島朝市」では、両陛下は被害状況の説明を受けたあと、深く頭を下げられました。
――続いて訪れた避難所では腰を落として被災者に「大変でしたね」などと丁寧に声を掛けてまわられました。 天皇陛下:「おケガとかは大丈夫ですか?」 皇后さま:「怖い思いをされましたね」 「こちらもまだ水は使えないんですか?」 男性:「外は出ますけど中はまだ」
――その後、ヘリで珠洲市に移動。両陛下は、4メートルを超す津波が襲った飯田港では津波被害の大きかった地区に向かい、黙とうされました。 お見舞いは現地の負担にならないように昼食を持参し日帰りの日程で行われました。
はい。この日、私は輪島市で取材しました。発生からおよそ3か月。復旧や復興の状況を見ながらようやく実現したお見舞いでしたが、話を聞いた皆さんは、遠方まで両陛下が来てくれたことを「元気をもらった」と喜び、「そろそろ前を見て歩き出さなければ」と、一つの節目と受け止めていたのが印象的でした。
輪島市の女性:「よく来てくれたな、ありがたいなと思いました。辺ぴなところまでよく来てくれたと」 今回は、地元の負担に配慮して宮内庁のマイクロバスを東京から運んだようですが、驚いたのは、沿道から「ありがとう」の声が上がると、両陛下が沿道に並んだ人たちのいる方に合わせて、座る場所をその都度変えられていたことです。 ――その都度ですか? この日のバスの両陛下の座り位置をまとめてみました。