上沢直之、「実績十分」ソフトバンクが先発補強で獲得も 他球団から「攻略できる」自信の声が
2025年シーズン、ソフトバンクの新戦力として期待されるのが、レッドソックス傘下3Aを自由契約になり、日本ハムとの獲得レースを制した上沢直之だ。 【画像】背番号「10」のユニフォームに袖を通す上沢直之投手 ■日本ハム時代は2度の2ケタ勝利をマーク 2023年のオフに日本ハムからポスティングシステムを利用し、レイズとマイナー契約を結んだが、開幕でメジャー入りを逃してレッドソックスへトレード移籍。2試合登板にとどまり、1年の挑戦で日本球界復帰を決断した。 異国の地で完全燃焼できなかったが、日本ハムでは2度の2ケタ勝利をマークするなど通算70勝をマークしている。 ソフトバンクは今オフに石川柊太がFA権を行使してロッテに移籍したため、先発の即戦力で上沢にかかる期待は大きい。 もっとも、他球団の関係者は 「いい投手ですけど、絶対的な球種があるわけでなく手も足も出ないわけではない。日本ハム時代に何度も対戦していますし、攻略できると思います」 と自信を見せる。
有原、モイネロ、大関...充実の先発陣、競争は熾烈
無条件で1軍の座が確約されているわけではない。先発内での競争が待ち受けている。 先発では有原航平、リバン・モイネロ、スチュワート・ジュニア、大関友久はコンディションが万全なら4本柱となるだろう。 さらに、救援から先発に転向して7勝をマークした大津亮介、最多勝に輝いた実績を持つ東浜巨、若手成長株の松本晴、前田悠伍、前田純と能力の高い投手たちがそろっている。 上沢はキャンプ、オープン戦で状態が上がってこないようなら、開幕1軍が危うくなる。 リーグ連覇、日本一奪回に向けて大事なピースになれるか。新たな野球人生が始まる。(中町顕吾)