無料で楽しめる!ゴールデンウィークに絶対行くべきカッコイイ図書館まとめ。安藤忠雄など超有名建築家の建築も!
武蔵野美術大学 美術館・図書館〈藤本壮介〉/東京・小平
1967(昭和42)年に竣工した、旧美術資料図書館(現在の美術館棟)の増築計画として、2010(平成22)年、新たに図書館棟が竣工。建築家の藤本壮介さんが設計を手掛けました。 外観は、ハーフミラーのフィルムが貼られたガラスで覆われ、ガラスに映り込んだ樹木の情景により、周囲の自然環境に溶け込むような一体感を演出しています。 また館内は、見渡す限りの書架の壁が天井まで伸び、レイヤー状に配置された圧巻のデザイン。厚さ約900mmの書架の壁が渦巻き状に構成される風景は、深く記憶に刻まれます。さらに、書架の壁にはさまざまな高さの開口が設けられ、ガラス張りの開口部によって外に大きく開くことにより、多方向への動線や視線を確保。内部からも自然を感じることができます。 ※外観のみ見学可能 東京都小平市小川町1-736
深川図書館/東京・清澄
清澄庭園の隣接地に佇む、レトロモダンな外観が優雅な風を感じさせる建物。1909(明治42)年に建てられた一代目の建物は、1923(大正12)年の関東大震災により被災。1928(昭和3)年、清澄公園内に場所を移し、鉄筋コンクリート造3階建ての図書館として新築されました。 その後、1950(昭和25)年10月に江東区に移管されて区立図書館に。現在の建物は、老朽化が進行していた設備の更新などを目的とした大規模な改修工事を経て、2023(令和5)年2月1日にリニューアルオープン。 旧館のイメージを継承する外観やステンドグランスが印象的な階段、さらに建築の一部に旧材が使用されるなど、往時をしのばせる姿となっています。 東京都江東区清澄3-3-39
書架としてのみならず、コミュニケーションの中核地として町に開かれ、訪れる人それぞれの目的を叶えて豊かな時間を提供するなど、図書館に求められる機能は多様化しています。 複合的なエッセンスを内包するランドマークとして、進化が止まらない懐深き図書館建築の数々。単なる器としての建築美のみならず、さまざまな役割を担う機能美に富んだ図書館建築の真髄に、ぜひ触れて見てください。