【BCターフ】ローシャムパーク最後方から惜敗2着にルメール騎手「すごい脚を使った」 シャフリヤールも猛追3着
◆第41回ブリーダーズカップ・ターフ(現地時間11月2日、米国デルマー競馬場・芝2400メートル)=JRA海外馬券発売対象レース 【データで見る】ローシャムパークの血統、戦績 2日間にわたる米国競馬の祭典。2日目に行われた芝の中距離王決定戦は、クリストフ・ルメール騎手=栗東・フリー=が騎乗したローシャムパーク(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父ハービンジャー)が惜しくも2着に敗れた。クリスチャン・デムーロ騎手=イタリア=が騎乗したシャフリヤール(牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎、父ディープインパクト)は3着に続いた。優勝は、逃げたウィリアム・ビュイック騎手が手綱を執ったレベルスロマンス(セン6歳、C・アップルビー厩舎、父ドバウィ)。勝ち時計は2分26秒07(良)。 ローシャムパークはスタートで立ち遅れて後方からの競馬に。3コーナー過ぎからポジションを上げていくと直線で外から猛追。逃げたレベルスロマンスに馬体を併せたところでゴール板を駆け抜けたが、惜しくも2着に敗れた。23年の香港カップ(8着)以来となる2度目の海外遠征であと一歩のところ。田中博康調教師は「差が差だけに勝ちたかった」と悔しい表情を浮かべた。ルメール 騎手も「スタートは少し遅かったですが、馬にプレッシャーがかからず、冷静に走ってくれました。間に合いませんでしたが、凄く良い脚を使ってくれたので、2着でも凄く嬉しいです」と満足している様子だった。 一方のシャフリヤールは五分のスタートで中団インからの追走。3、4コーナーでタイトな位置取りになりながら直線の末脚にかけた。外から自慢の末脚で伸びてきたものの、2022年のドバイ・シーマクラシック(シャフリヤール)以来の海外G1・2勝目はならなかった。Cデムーロ 騎手は「スローペースでした。彼にとっては少し小回りがきつく、コーナーで外にもたれるところ がありました。今年も3着に来てくれて、とても良く走ってくれたと思います」とコメントしている。 日本勢は2012年のトレイルブレイザー(4着)、2023年のシャフリヤール(3着)に続く3度目の挑戦だったが、今年も世界の強豪相手にタイトルを手にすることはできなかった。
報知新聞社