<ここに注目>強打の山梨学院vs最速146キロ右腕擁する木更津総合 選抜高校野球
山梨学院・相沢秀光主将の話
(木更津総合は)エースを中心に投手力が高く、走攻守のバランスが取れている。関東同士の対戦で、負けられない。冬から選抜の優勝を目標にやってきた。全力プレーで頑張りたい。
10人以上のプロ野球選手を輩出
1956年創立の私立校。幼稚園から大学まで系列の六つの教育機関がある。 野球部は57年の創部でセンバツは94年、夏の甲子園は95年に初出場。春夏通算13回の甲子園出場を決めており、ソフトバンクの明石健志選手など10人以上のプロ野球選手を輩出している。 スポーツに力を入れており、サッカー部は全国高校サッカー選手権大会で2度優勝。駅伝部も男女とも10年以上県代表の座を譲らず、男子は全国制覇の経験もある。 卒業生に、サッカー東京オリンピック日本代表の前田大然選手、競泳シドニーオリンピック代表の萩原智子さん、直木賞作家の辻村深月さんなどがいる。
山梨学院・吉田正校長「限りなき前進を」
新型コロナウイルス禍の状況下でつかみ取った選抜の出場権。一昨年に出場を決めながら、大会中止により果たせなかった当時の先輩たちの思いや、今年プレーできる喜びを全身にみなぎらせて甲子園のグラウンドに立ってください。 横断幕に記された「勝利とは己に勝つこと」の言葉は偉大な先人の言葉。自分のすべきことを確実に果たし、自分の力を信じ、仲間を信じ、希望をもって前に進むことこそ勝利への秘訣(ひけつ)。弱くなりかけた時の自分に勝つことは人生を支える自信につながります。山梨学院球児の「Ever Onward(限りなき前進)」を、支援してくださる県民の皆様と共に期待しています。
絶対的エース・越井が軸 「粘り強い」木更津総合
絶対的なエースを軸に守備からリズムを作り、攻撃は劣勢をひっくり返す粘り強さがある。五島卓道監督は「今年のチームは慌てない。面白い戦いができるかもしれない」と手応えを語る。 大黒柱の右腕・越井颯一郎(3年)は関東屈指の本格派だ。常時140キロ台の直球と、スライダーを軸に変幻自在の投球を見せる。スタミナもあり、昨秋は防御率0.93と安定感抜群だった。最速140キロの直球と変化球の緩急で打たせて取る投球の右腕・金綱伸悟(3年)も控える。 打線は、昨秋の公式戦11試合で打率5割3分7厘、5本塁打をマークした山田隼(3年)に期待。中軸を担う芦川正真(2年)、水野岳斗(2年)はともに昨秋の打率が4割超で、下級生も頼もしい存在だ。 センバツは6年ぶりの出場。大会屈指の左腕と評された早川隆久(楽天)を擁し、45年ぶりに8強入りを果たした6年前に続き、上位進出を目指す。