【Japan Data】インバウンド人気ナンバーワンの神社は伏見稲荷大社 ―外国語の口コミを分析
観光で訪れるからには、写真映えは重要な要素。京都・伏見稲荷大社の千本鳥居は誰もが写真を撮ろうと立ち止まるから、スムーズに歩けないほど混雑しすぎているのが難点とも言われる。
インバウンドビジネス向けの総合メディア「訪日ラボ」を運営するmov(東京渋谷)は、独自に選定した全国の362神社について、外国語での口コミを分析し人気ランキングを発表した。調査期間は2024年1月2日~1月15日。googleマップから公開されている口コミのうち、外国語での口コミ947件を抽出した。
インバウンドに人気の神社
圧倒的なトップだったのは、伏見稲荷大社(京都府)。トンネルのごとく隙間なく朱色の鳥居が連なる「千本鳥居」は エキゾチックな“映え” スポットとして定着。鳥居は江戸時代以降、願掛けのためや大願成就の御礼に奉納されているもので、大社がある稲荷山全体では1万基ほどもあるという。
伏見稲荷大社(京都府)横から見た千本鳥居。隙間なく立っている PIXTA
以下、明治神宮(東京都)、太宰府天満宮(福岡県)、難波八阪神社(なんばやさかじんじゃ/大阪府)、厳島神社(広島県)、波上宮(なみのうえぐう/沖縄県)、北海道神宮(北海道)、八坂神社(京都府)、神田明神(東京都)、熱田神宮(愛知県)と、見事なほどに所在地がバラけている。 2位の明治神宮は大都会東京のど真ん中にあるオアシス。アクセスが良いので、どこか別の場所を観光したついでに立ち寄りやすいのも強み。
明治神宮(東京都) PIXTA
3位の太宰府天満宮は、日本人には菅原道真公を祀(まつ)り、学問の神様として知られる。福岡空港の国際線ターミナルから直行バスで30分のアクセスの良さから、アジア方面からのインバウンド客の人気が高い。
太宰府天満宮(福岡県)菅原道真公が生まれた日も死去した日も丑の日だったことにちなみ、境内のあちこちに「御神牛」がいる PIXTA
言語別では、英語のトップは伏見稲荷大社。トップ10には東西の有名観光地がバランスよく並ぶ。