レクサスのEVコンセプト『LF-ZC』が□彫刻□に…バイオプラスチックと反応型技術による体験型アート公開
レクサスは12月4日、次世代EVコンセプト『LF-ZC』をモチーフにした体感型インスタレーション「リミナル・サイクルズ」を米国で発表した。 レクサスのEVコンセプト『LF-ZC』
この作品は、ブラチスラバを拠点とする研究・デザインスタジオ「クラフティング・プラスティックス」とのコラボレーションにより制作されたもの。
「リミナル・サイクルズ」は、レクサスが掲げる素材革新、反応型技術、パーソナライゼーションの探求を具現化したものだ。インスピレーションの源となったのは、レクサスの電気自動車(BEV)コンセプトカーの「LF-ZC」。
インスタレーションの中心となるのは、LF-ZCを模した断片的な「車」の彫刻だ。この彫刻には、100%再生可能資源から作られ、生分解性を持つバイオプラスチック「ヌアタン」が使用されている。さらに、紫外線に反応する素材でコーティングされており、環境刺激や鑑賞者の接近に応じてリアルタイムで色が変化し、呼吸のように膨張・収縮する。
インスタレーションには、中心の彫刻を補完する3つのサテライト作品も含まれている。これらはLF-ZCのデザイン要素を取り入れ、音声、視覚、嗅覚などの感覚的な反応を引き起こす。例えば、花のような彫刻は人間の触れ合いに反応して音量や強度が変化し、ヘッドレストを模したラウンジシートからはレクサスをイメージした香りが漂う。
「リミナル・サイクルズ」の発表に合わせて、レクサスは限定カプセルコレクションも発表した。このコレクションには、ジャーメイン・バーンズやマイケル・ベネットなど著名デザイナーによる26点のコレクタブルデザインオブジェクトが含まれている。
レクサスは、このインスタレーションを通じて、ソフトウェア定義車両(SDV)の概念を探求している。SDVは、ソフトウェアによるカスタマイズを個人向け高級デザインの重要な要素と位置付けている。グローバルなアート・デザイン界を巻き込んでSDVコンセプトを探求することで、レクサスは次世代に向けた大胆で妥協のない高級体験を提供し続けている。
レスポンス 森脇稔