全米沸騰!どうなる?元無敗のBOX5階級王者vsUFC2階級王者の最強対決
一つ目が2年間のブランク。メイウェザーは、2015年9月のアンドレ・ベルトとのWBC、WBA世界ウエルター級王座統一戦以来、引退してリングから遠ざかっている。一方、マクレガーは昨年11月にUFCのライト級王座を獲得。現在、奥さんの子育てをフォローするための産休中で試合はしていないが、まだ28歳。体力面も試合勘も有利だ。 二つ目が今回の契約体重。154ポンド(69.85キロ)にセッティングされたが、UFCのライト級のリミットは155ポンド(70.3キロ)で、そこで戦っているマクレガーはナチュラルにベストなウエイトのため有利ではないか、という見方だ。メイウェザーは、今回の契約体重であるスーパーウェルター級でオスカー・デラ・ホーヤや、ミゲール・コットらの名王者を判定で下してきたが、ベスト体重はウェルター級(66.68キロ)。実際、マクレガー戦も150ポンド以内を主張してきた経緯もある。 パンチ力がなく、ディフェンスでペースをつかんでいくスタイルだけに体重が重くなるほど一発のリスクが高まり、メイウェザーにはリスクが伴うのだ。 3つ目が、メイウェザーがサウスポーを苦手としている点。同記事では、2006年のサブ・ジュダーとのIBF世界ウェルター級タイトルマッチで左のいいのをもらった過去があることや、デラホーヤが「サウスポーのジャブを避けられない」などと指摘したことなど、サウスポーを苦手としているメイウェザーに対して、生粋のサウスポーであるマクレガーが有利だとしている。 4つ目、5つ目は、そのファイティングスタイルの違い。メイウェザーは、“ショルダーブロック”と呼ばれる独特のディンフェンススタイルを確立。打たさずに打つのが身上で、自分から崩しにいくコンビネーションブローは打たずにカウンターで対処する典型的なカウンターパンチャー。対するマクレガーは、左ストレート、左フックを主体とした攻撃的なタイプ。追いかけていくのでカウンターを被弾する危険性はあるが、同記事では、倒されることを怖がらずにKOを狙うだろうと予測している。 総合格闘家のパンチは独特で、最初はその軌道に戸惑いはあるだろうが、逆にクセがモロに出るため、ディフェンスマスターのメイウェザーが、まともにパンチを食らうシーンはとても想像できない。2年のブランクと40歳という年齢で、どこまで運動神経の塊のような反応をキープできるのか、という疑問は確かに残るが、ふたを開けてみれば、歴戦の名ボクサーのテクニックを見せつけられるだけの大凡戦に終わるのかもしれない。いずれにしろ試合まで2か月ある。両者の舌戦は火花を散らすだろうし、どちらが勝つかの論争もまだまだ続くだろう。