バーチャルスクールに大きな期待 定員2倍超の応募 静岡県、25年1月試験運用
池上重弘静岡県教育長は、インターネット上の仮想空間(メタバース)を活用した不登校児童生徒のための「しずおかバーチャルスクール」について、2025年1月から実施する試験運用に定員の2倍以上に当たる350人以上の応募があったことを明らかにした。水口秀樹教育部長は「運用方法を工夫して、まずは全員に体験してもらい、本格運用につなげていきたい」と述べた。曳田氏への答弁。 試験運用は25年1月6日から3月14日まで行う。児童生徒は仮想空間上の分身(アバター)を通じて、学習や交流ができる。県教委は昨年10月下旬から学校やフリースクールなどを通じて参加者を募集していた。 池上教育長は「秘匿性の保たれた新たな居場所、学びの場として大きな期待が示された」と述べ、25年度からの本格運用に向けて医療や福祉分野などへの情報発信も検討するとした。県教委義務教育課によると、本格運用の開始や児童生徒の募集時期は未定。担当者は「試験運用の結果を踏まえて検討する」と話した。
静岡新聞社