久保ミツロウ×能町みね子×ヒャダイン「我々に相撲ブームが来てる。能町さんの〈相撲面白いよ〉より、二子山部屋YouTubeに影響を受けて」
◆やってみるならこんな相撲 能町 ぶっちゃけ、私たちみんな人生の半ばを過ぎてるわけじゃないですか。そこから新しくハマれることがあるのは本当にいいなと思いますよ。相撲はもう30年見てますけど、最近でいうと、新しくハマったことはなにもない気がする。 久保 私からすると、「30年も相撲見てたら、そりゃあ楽しかったでしょうねえ!」と思うけど(笑)。 一同 (笑) 久保 昔も「ニュースで盛り上がってるから見る」とか、「親が見てるから一緒に見る」ということはあったわけだけど、それこそ若貴や曙の時代から本腰で相撲を見ていたら、あの時代もっと盛り上がれたのに……と、今になって思う。 能町 過去のことを言うと、私も反省点はたくさんあって。当時は漫然と見てたんですよ。好きだったけど、相撲の技術的なところは大して重視してなくて、「この人のほうが好きだから応援しよう」くらいの感じでしたね。技術的なことについて考えはじめるようになったのは、仕事で関わるようになってからですもん。 久保 そうなの? 能町 仕事になったから、「もうちょっとちゃんと見なきゃ」と意識するようになって。そしたら「みんなこんなすごいことやってたんだ」とわかって、もうひと掘りできたというか。 久保 漫然系からネクストステージの解像度の高さにいくまでは、やっぱり何段階かあるんだよね。 能町 そうなんですよね。将棋好きもきっとそうなんでしょう? 久保 私、将棋はまだ解像度が浅いほうなんだよね。自分の棋力が上がってないというのもあって。 能町 相撲はもっと奥深くいくのは歓迎ですよ。 ヒャダ そうですね。相撲は自分でできないですしね。 能町 そうとも限らないですよ? ヒャダ ええ!? 能町 だってやればいいだけですから。相撲を取ればいいんですよ。 久保 もし相撲を取るなら、申し合い稽古だけやってみたい……。 ヒャダ 申し合い稽古ってなんですか? 久保 稽古なんだけど、土俵のまわりにびっしり力士が集まってるんですよ。今にも土俵の中に入ってきそうな勢いで。それで取組で勝ったほうに次々に声をかけて、指名された人が次の取組相手になるという。 ヒャダ ああ、それ見たことがあります。 久保 稽古して勝ったときに、まわりから「俺と俺と!」みたいな感じで群がってくるのを味わってみたい(笑)。 一同 (笑) 能町 そうなるためには、まず久保さんが勝たないとダメですからね。 久保 そうだった(笑)。そうやって入れ替わり立ち替わり何十人も……。 ヒャダ こういうこと言うのもアレですけど、話だけ聞いてると、ちょっと乱交パーティーみたいですよね(笑)。 ──システムだけ見たらそうなんじゃないですか。 能町 システム的にはね(笑)。 久保 私、そんなにいろんな人から「俺も俺も!」って言い寄られたことないから。ということは私、乱交パーティー願望があるってこと? 能町 ちょっと話が違ってきてる(笑)。 久保 とりとめもなく話したけど、今日の話はどんなテーマだったんだろうね。 能町 病気と相撲の話。 久保 病気、痛み、相撲(笑)。 一同 (笑) ヒャダ もう我々、話題が全部シルバーじゃないですか(笑)。 久保 病気、痛み、相撲。なんだろう、このキャッチーさは。 ヒャダ でも普遍的ですよね。50年後でも同じ話題できそう。 ──SICK、PAIN、SUMO。 ヒャダ カーディガンズの曲でありそうですね。「SICK, PAIN, &SUMO」。 一同 (笑)
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