子どもの脳、十分に育ってる? 脳を育てるために、親が子どもに「スマホ」より与えるべきもの
---------- 近年、「発達障害」といわれる子どもが急激に増えています。「発達障害」の言葉が広まった結果、大人が理解できない子、大人の期待どおりに育っていない子、扱いづらい子などが、「発達障害」ではないかと疑われていないでしょうか。「発達障害のような症状」が現れる原因はどこにあるか、今の困りごとへはどう対処するか、どう育てていけばよいか、をくわしく解説した『子どもが「発達障害」と疑われたときに読む本』から、いくつかの章をご紹介します。 「発達障害」と疑われたら…脳の育て方を見直すべき 前編記事<「発達障害」と疑われたら…脳の育て方を見直すべき。子どもの土台となる“脳の育て方”「発達障害」と疑われたら…脳の育て方を見直すべき。子どもの土台となる“脳の育て方”「発達障害」と疑われたら…脳の育て方を見直すべき。子どもの土台となる“脳の育て方”「発達障害」と疑われたら…脳の育て方を見直すべき。子どもの土台となる“脳の育て方”「発達障害」と疑われたら…脳の育て方を見直すべき。子どもの土台となる“脳の育て方”> ----------
幼児にはスマホの情報は多すぎる
電子機器が送り出すのは、実体験を伴わない視覚情報と聴覚情報です。めまぐるしく変化する画面から受けとる情報は膨大で、大人でも処理しきれず、脳が疲れてきます。「脳過労」とよばれ、とくに前頭葉が疲れやすい部位といわれます。 電子機器の使用について親がどう対処すべきかは、子どもの年齢によります。5歳までは与えないことです。6歳以降は知識や情報を得る手段として活用しますが、実体験を加える必要があります。10歳以降は電子機器の使用時間などを親子で話し合い、子ども本人に決めさせましょう。 ■スマホ使用の影響 電子機器のなかでも、とくに日常生活ではスマホを使用することが多いでしょう。スマホの使用は、子どもたちの生活から、多くのものをうばいます。 ■目への影響 視力が定まるのは4~6歳。それ以前に至近距離でスマホを見つづけると、視力が育ちません。また、内斜視でかたまる危険もあります。