創業12年、毎日大行列の名店「饗 くろ㐂」移転で可能性が広がった!
〈ニュースなランチ〉
毎日食べる「ランチ」にどれだけ情熱を注げるか。それが人生の幸福度を左右すると信じて疑わない、編集部員や食いしん坊ライターによるランチ連載。話題の新店から老舗まで、おすすめのデイリーランチをご紹介!
まるでギャラリー?ラーメン店とは思えぬ風貌に期待度200%
浅草橋で絶大なる人気を誇っている「饗 くろ㐂」が突如移転! 浅草橋駅から徒歩で数分という絶好の場所に着いてみると、器の店かと見紛う佇まいに驚かされます。
一つひとつの丼を眺めながら、これにはどんなラーメンが合うのだろうかなどと想像していると楽しくなってきます。これらはすべて店主、黒木直人さんのコレクション。長い時間をかけて集めたそうです。
店の中へ入ると製麺機が飾られています。家庭でうどんやそばを作っていた時代の手回し式製麺機を知り、これでラーメンの麺を作ってみたいと思って集めてみると、それぞれのフォルムのかっこよさにほれ込んでしまったそう。
以前と比べるとぐっと広くなり、カウンター13席、ウェイティングのベンチシートも設けました。店内の至る所に黒木さんのこだわりが詰まっていて、丼を真横から見てもらいたいとテーブルと厨房の間を1段高くしたのもその一つ。「ラーメンの丼って真上から見ることはあっても真横から見ることは少ないと思うんです。それと丼を両手で持って口をつけてスープを飲むという日本の文化を西洋の人にも体験してもらいたいという思いもあって置き台を作りました」と黒木さん。
なるほど、置き台の上にある大きな丼は着席すると視線にあり、圧倒的な存在感を誇ります。真横から見ると手になじむ緩やかな曲線のフォルムが本当に美しい。この岐阜県「快山窯」で特注した丼はたくさんの具材を美しく盛り付けられるよう直径を広くしており、丼に合わせて箸もレンゲの柄も長くしたそう。また、塩そばは鶏油の黄金色が映える青磁、醤油には青白磁というように味によっても丼を変えています。
ラーメンマニアもうなる味の作り方とは
こちらの定番メニューは「塩そば」「醤油そば」「胡椒そば」「つけそば(塩・醤油)」でそれぞれ特製と味玉のオプションがあります。その他にも「ご飯もの」「和え玉」、そして大人気の「焼売」などがありどれも食欲をそそり選択に悩みます。本日は“初来店ならこれ”というメニューをご紹介しましょう。