【シュートボクシング】天才JKファイターvs.超ギャルファイターの“未来の女子エース候補対決”は延長戦の末に小桐冬華が勝利
SHOOTBOXING 2024 ACT.4 2024年8月17日(土)東京・後楽園ホール 【写真】宇野のパンチにミドルを合わせる小桐 ▼オープニングマッチ第3試合 53.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限 〇小桐冬華(TEAM FOREST) 延長R 判定3-0 ※10-9×3 ×宇野あいり(立志會館) ※本戦の判定は30-30、29-30、30-29。 “未来の女子エース候補対決”と銘打たれた新人女子シュートボクサー同士の初対決。 小桐はベースの空手で様々な大会優勝の実績があり、昨年のアマチュアSB全日本大会では女子-55kgの部でチャンピオンに。6月のプロデビュー戦では顔面前蹴りを炸裂させる一撃必殺でKO勝ちの衝撃デビューとなった。今春、高校を卒業したばかりで現在は専門学校生の18歳。今回は髪をド派手なピンクのツートンカラーに染め、カラコンを着けてヒョウ柄の上下コスチュームで計量した超ギャルファイター。 対する宇野はシュートボクシング協会の名門・立志会館の“新時代天才少女”。RENAに憧れ、幼少の頃から数々のアマチュアタイトルを総なめにしてきた宇野は、小学校の卒業時のスピーチで「私が未来の女子格闘技を引っ張ります」と堂々宣言した。 2022年10月の花やしき大会ではセミプロマッチルールで登場し、肩固めでキャッチポイントを奪取するなどいきなりシュートボクサーっぷりを爆発させ、最後に左ハイからのパンチ連打で2度のダウンを奪ってTKO勝ちした。 その後のトークショーでRENAは「女子が活性化をしていくと思う。注目の選手を呼びたい」と宇野をリングに呼んだ。第二のRENAとして注目されている次世代女子ファイターが今春高校生となり、遂にプロデビューを果たす。 1R、サウスポーの宇野は小桐の右ストレートをスウェーでかわすとすかさず左ストレートを返す。組むとヒザ、離れると前蹴り。前蹴りから左ストレートを当てる宇野は近距離でも前蹴り、小桐も右ストレートを当てる。宇野が左ミドル、小桐は宇野の入り際に右ストレート。宇野が首投げを狙うとすかさず小桐が首投げに返そうとする。そこでヒザをボディに突き刺す小桐。 2R、宇野の前蹴りに右インローを返す小桐。宇野が組みつくと小桐はヒザを連打するが、宇野が投げを見舞う。これは惜しくもシュートポイントにはならず。ロープを背負った小桐に宇野が顔面前蹴りを直撃。小桐は右ストレートで反撃するもやや動きが落ちた様子。宇野は組んでのヒザ蹴りに活路を求め、小桐は振りほどいてのワンツー。小桐は投げを仕掛けるが宇野はディフェンス。 3R、小桐のワンツーをかわして宇野が左フック。前蹴りをフェイントにパンチを当てていくのは宇野。小桐は強引に投げを見舞うが高さが足らずノーシュート。宇野も首投げを仕掛けたがこれも決まらず。小桐のパンチをかわして組みついた宇野は、コーナーへ押し込んでパンチの連打。しかし、小桐の投げにしゃがんで逃げる行為があったため宇野にイエローカードが提示される。右の連打で殴りに行く小桐に宇野はかわして組みつく。 判定は三者三様でドロー。延長戦へ突入する。ここで小桐が逆に前蹴りを使う。さらに左ハイキックから組みつくと首投げでシュートポイント(1点)。手を挙げて喜ぶ小桐。さらに宇野が前へ出てくるところへ右ミドルを合わせる。逆転を狙う宇野が首投げも失敗。2度目の失敗。宇野が左ストレートからのヒザ、小桐は投げ。パンチで勝負をかける宇野だが最後の投げも決まらず試合終了。 判定は3-0でシュートポイントを奪った小桐が接戦を制した。“未来の女子エース候補対決”第1ラウンドは年上の小桐の勝利となった。
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