餃子、タイカレー、韓国鳥。今、秋元康がハマっている、アジア料理屋3選
以前から「好奇心のドミノは自分が倒さないと倒れていかない」と話していた秋元康さん。尽きることのない食への興味も、そうした思いの表れか。 【写真19点】秋元康がハマっている、アジア料理屋3選
秋元康の食への好奇心を高めてくれるアジア料理
「美味しいと聞いたら、食べてみないと気がすまない性格。自分に一番なじみが深い料理といったら、もちろん和食なんですけれど、朝起きて今日は町中華の炒飯が食べたいとか、なんだか無性にカツ丼が恋しいと思うことは誰にでもある。そういう風に衝動的に身体が求める食のひとつとして、僕はアジアの料理が好きなんだと思います」 秋元さんの餃子好きは広く知られるところだが、2024年、初めて訪れて感動したというのが、国領の『吉春』。中国・吉林省出身のきょうだいが営む手作り餃子が名物の店で、その味に心と胃袋を掴まれたという。 「水と焼きを10種類くらい注文したんですけれど、あっという間に完食。もちっ、ツルッとした食感の皮は厚みもちょうどよく、ピーマンの水餃子やトマトの餃子も野菜の風味が生きていて、こんなに優しい気持ちになれる餃子があるんだなと幸せに包まれました」 カレー好きから派生して、定期的に食べたくなるというのがタイ料理。気心の知れた友人と何人かで行くのが楽しい、と教えてくれたのは幡ヶ谷『タイ料理 ミャオミャオ』だ。 「グリーンカレーやパッタイなど僕が好きなアジアの炭水化物メニューがたくさん。ハーブ使いも本格的でワインの種類も豊富です。働いているスタッフの若いエネルギーも清々(すがすが)しい」 これまで渡韓した回数は数えきれないほど。2ヵ月ほど前も仕事でソウルに行き、束の間のオフは大好きな韓国フードを堪能してきたという秋元さんが惚れこむ“東京の韓国”が、恵比寿の『ソナム』だ。 「韓国料理のなかでも鶏を丸ごと1羽いただくタッカンマリが大好物なんです。昔から東京で美味しい韓国料理の店を探すのは食のライフワークのひとつで、麻布十番の『鳳仙花』や月島の『韓灯(ハンドゥン)』も大好き。僕は奉行ではないけれど、鍋料理に目がない。みんなでとりとめのない会話をしながら鍋を囲んで、暑いね、汗かいちゃったよと笑い合うのが幸せです。 『ソナム』はなんといっても、タッカンマリが美味しい。鶏は調理場でカットした状態で運ばれてくるんですが、それを自家製のつけダレで食べる。もうひとつ、特に気に入っているのがカムジャタン。エゴマの粉を入れて味に深みを出しているそうで、身体がじんわりと温まります」 アジアごはんは、食への好奇心を高めてくれると同時に、気のおけない友人との時間にささやかな幸せをもたらしてくれるもの。秋元さんの“開拓”は、まだまだ続きそうだ。