【内臓脂肪減らす薬】お腹周りが4.7センチ減少!?買える人・買えない人に条件あり『薬局できちんとチェックできるの?』医師が懸念 大正製薬「アライ」
3月4日に大正製薬が発表した国内初の内臓脂肪を減らす薬「アライ」。摂取した脂肪の約25%を便と一緒に排泄することで内臓脂肪や腹囲を減らすとされています。一方で副作用が起こる可能性があるといいます。また、購入には年齢や腹囲などに条件があるほか、BMIが25以上35未満で脂質異常症や高血圧などの人は買うことができないということです。日本糖尿病学会の福田正博医師は「薬局でちゃんとチェックして販売していただけるか気になる」と懸念を示し『ビタミンD・A・K・Eなどの脂溶性ビタミンの吸収も阻害される可能性がある』とも指摘しています。 【画像を見る】脂肪を吸収する仕組みを図解…飲み方も解説
――日本初、内臓脂肪腹囲を減らせる薬・大正製薬の「アライ」。英単語の「alli」からきていますが、寄り添う、味方という意味があるそうです。4月8日に発売予定で、薬局で買えます。6日分18カプセル2530円(税込)、30日分・90カプセル8800円(税込)ということです。この薬はどれぐらいのペースで飲むのでしょうか? 「やはり1日、3回食事と一緒に飲んでいただいて、効果が出てくるのは1か月ぐらい経たないと効果が出てこないとみられています」
ーー臨床試験では1年の服用でお腹周りが4.73センチ減少したということです。減らす仕組みについてですが、リパーゼという物質が、脂肪を分解すると分解された脂肪が吸収されるということなんですが、有効成分が消化酵素リパーゼの働きを阻害する、それで太りにくくなると? 「そうです。結局、25%吸収を抑えるということになりますので、その分食べてない、便に出るということです」
「油ものを食べる人ほど効果は高い」ただし副作用も…
ーー一方で買える人には条件があります。まずは18歳以上であること、腹囲は男性が85cm以上、女性が90cm以上と具体的に決まっています。 「内臓の脂肪をおへそで切ったときに、お腹の中にある脂肪の面積が100以上、なんですね。100以上の人は動脈硬化が進んで、心筋梗塞、脳梗塞が多くなる、そこが基準になっています。男性の場合は腹囲85センチがちょうど100平方センチの内臓脂肪があることになるんですね。女性の場合、皮下脂肪が多いんですね。だから5センチ男性よりも多くなっています。油っこいものを食べている人ほど、この薬の効果は高いですが、むしろ副作用も多い。油ものを食べてない人は、副作用は少ないけども、元々油がなければ効果もないということです」