【高校ラグビー】聖地花園への切符をかけた戦い “敵なし”強豪校がまさかの苦戦 いつもと違う愛知県大会 決勝は11月16日(土)中部大学春日丘vs名古屋
ことしの全国高校ラグビー愛知県大会の決勝は、中部大学春日丘vs名古屋。ことしで4年連続同じ組み合わせとなった。しかし今年は“いつもと違う”。 【写真を見る】【高校ラグビー】聖地花園への切符をかけた戦い “敵なし”強豪校がまさかの苦戦 いつもと違う愛知県大会 決勝は11月16日(土)中部大学春日丘vs名古屋 準決勝の2試合が、近年まれにみる大接戦だったのだ。 中部大学春日丘は11年連続13回の花園出場を誇る強豪校。愛知では“敵なし”の状態だった。しかし、11月9日の準決勝。相手は西陵高校で、まさかの事態が。 ■「王者が準決勝でまさかの苦戦」 去年、同じ組み合わせで行われた準決勝では、春日丘が西陵を114対0の大差で破った。ことしも試合開始早々、春日丘がトライを。ワンサイドゲームになってもおかしくないスタートだった。 しかし、西陵がすぐさま反撃に出る。ゴール目前まで攻め込むと、春日丘の堅い守りをこじ開け、トライを奪い返し同点に追いつく。その後、春日丘と西陵は互いに点を奪い合う展開に。 そして、後半10分、西陵がこの日5つ目のトライを奪い31対31、ついに同点に追いつく。 ■『来年またある』という気持ちは 簡単にひっくり返される この試合を春日丘の宮地真監督は「若さが出た」と振り返る。 この日の春日丘は15人のスタメンのうち3年生が4人だけ。一方の西陵は3年生が10人。部員の少ない西陵は3年生全員がスタメンに名を連ねた。3年生にとってはこれが最後の大会。 宮地監督は「3年生の思いが強く出る大会。『来年またある』という気持ちでは、簡単にひっくり返される」と話す。それが出たのがこの西陵戦だという。 ■「いまの2年生は歴史を変える代」 準決勝、最後は地力で勝る春日丘が終盤にトライを重ね55対31で決勝進出を決めた。 2年生が主体のことしのチームについて、宮地監督は「いまの2年生は歴史を変える代だと思っている。精神が整って、身体ができて、チームとしての一体感ができれば」と期待を寄せる。12年連続14回目の花園進出へ慢心はない。 ■「春日丘を倒すことだけを考えて…」 王者・中部大学春日丘に挑む名古屋高校。 準決勝の栄徳戦は、前半21対10とリードして折り返すものの、後半に逆転を許す苦しい展開。