“元スラダン奨学生”酒井達晶がBデビューへ前進…富山の通訳兼練習生から金沢と選手契約
B1からB2への降格が決まった富山グラウジーズは5月31日、酒井達晶通訳兼練習生が契約満了に伴い退団し、B3リーグの金沢武士団に移籍することを発表した。 石川県出身で現在27歳の酒井は、171センチ70キロのシューティングガード。北陸学院高校を卒業後、スラムダンク奨学生として渡米し、セントトーマスモアスクール、セントジョセフ大学へ進学。帰国後は怪我の影響もあり、群馬クレインサンダーズのアシスタントコーチ兼デベロップメントコーチとして“Bリーグキャリア”をスタートしていた。 今シーズンは通訳兼練習生として富山に加入し選手復帰を目指していたが、悲願の選手契約には届かずシーズン終了。それでも、新天地になる金沢とは2024-25シーズンの選手契約に合意しており、選手としての“Bリーグデビュー”へ大きく前進した。 今回の契約発表に際して、酒井は「自分の地元、石川県で選手復帰できることを大変うれしく思っております」と、両クラブの関係者へ感謝。 また、「思い起こせば大学生の頃、夏の間に金沢武士団で練習させていただいた日々もありました。また、大学4年生の時にアキレスを腱断裂した際にも、皆様より温かい励ましのお言葉をいただきましたことを今でも鮮明に覚えております。あの時はものすごくパワーをいただきました」と、金沢での思い出を振り返った。 新シーズンへ向けては、「地元出身選手として、これから金沢武士団をさらにレベルアップさせていけるよう、全力で戦います!そして、少しでも多くの子どもたちが金沢武士団に入りたい!と思えるような、そんなチームにできるように、自分ができることを精一杯頑張っていきますので、皆様応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします」と力を込めた。 金沢の原島敬之ゼネラルマネージャーは、「2年間リハビリをしながらB1のクラブでコーチ、通訳をしながらB1の選手達と練習を重ねてきた成果が実り、今回選手として契約ができたことにクラブとしても期待をしております。また2024-25シーズンは“B革新を見据え”平均入場者数1500名を達成するためにも、今まで石川県の子供達のためにシーズンオフには地元に帰りクリニックなどを通して地域貢献をしていた酒井選手の加入は、今まで以上に地元の子供達のため、能登震災復興のためにも必要な選手と期待しております」とコメント。地元出身選手としての影響力についても期待を寄せた。
BASKETBALL KING