21世紀は世界中で高齢化が進行 日本以上の速さで高齢化が進むのはどの国?
今後急速に高齢化が進むアジア地域 韓国は日本以上の速さで進行
では、他国の高齢化は今後どのようになるのでしょう。現在先進国の中で、高齢化が進んでいるのがイタリア22.4%(2015年)、ドイツ21.2%(同)です。しかし、2060年まで高齢化率が上昇し続けるとみられる日本に対し、イタリアは2050年(35.1%)がピーク値になると推測。ドイツは、2035年ごろから上昇が緩やかになり、2060年は33.1%と見込んでいます。 一方、アジア諸国は、今後、急速に高齢化が進むとみられています。特に韓国は、日本以上のスピードで高齢化が進行し、現在の13.1%(2015年)から2060年には、日本を除く他の先進諸国よりも高い37.1%にまで達すると推計。同様に2060年の高齢化率は、シンガポールが36.3%、中国32.9%となって、軒並み現在より20数ポイント上昇すると考えられています(グラフ2)。 このように21世紀は、開発途上地域を含む世界中で高齢化が急速に進むとみられます。世界でいち早く“超高齢社会”に入った日本が、高齢化の進行スピードを抑えることができるのか。社会はどのように変化するのか―。日本はモデルケースになりうるか、国際的に注目されています。