磐城高、木村保前監督が甲子園でノッカーに 主将「恩返しを」 センバツ交流試合
10日に開幕する「2020年甲子園高校野球交流試合」に出場する磐城(福島県いわき市)で3月末まで監督だった木村保さん(50)が、15日の試合前にノッカーを務めることになった。木村さんは9日、同校を訪れ、本番を間近に控えた選手たちを激励した。 【福島屈指の進学校】躍進の原動力 磐城のエース・沖 午前8時半、木村さんはグラウンドに集まった選手たちに、ノッカーを務めることを伝えた。「このような場を用意してくださった方々にとにかく感謝したい。これまでのさまざまな困難を乗り越えるために培ってきた日々の努力の成果を、聖地・甲子園で体現してほしい」と激励した。 木村さんは2015年、同校監督に就任。昨年秋の東北大会でチームをベスト8に導き、今春のセンバツに21世紀枠で選出された。大会は新型コロナウイルスの感染拡大が影響して中止となり、木村さんは甲子園の土を踏むことなく、人事異動で3月末に同校を去った。現在は県立福島商(福島市)で勤務し、県高野連副理事長を務める。 木村さんが選手たちにノックをするのは、監督として最後の練習に臨んだ3月30日以来だといい「炎天下でふらふらにならないように、ランニングをして体力作りに励まないといけない」と笑った。 待ちわびた朗報に岩間涼星主将(3年)は「春は保先生に甲子園へ連れて行ってもらった。先生のノックで最高の準備をし、勝ちで恩返ししたい」と意気込んだ。 磐城は、大会第4日の15日第2試合で国士舘(東京)と対戦する。【磯貝映奈】