「河合塾」と「駿台」でどう違う?…入試突破のために知っておきたい、各予備校の「東大模試」傾向【現役東大生が伝授】
過去問と並んで受験生が何度も取り組む「模試」。なかでも東大や京大、早慶といった難関大学には、「大学別模試」が用意されています。しかし、この大学別模試の受け方を誤ると痛い目を見る、と偏差値35から東大合格を果たし、書籍『東大生が教科別にわかりやすく教える 受験勉強法大全』(幻冬舎)を監修した現役東大生の西岡壱誠氏はいいます。「東大模試」の具体的な傾向と対策について、詳しくみていきましょう。 都道府県「大学進学率」ランキング
大学別模試に取り組むのは、必ず「過去問」に触れてから
受験生は何度も模試を受けることになりますが、模試にもさまざまな種類があります。 とりわけ、大学ごとの模試が開催されるような難関大を志望する受験生にとっては、他の模試よりも大学別模試で点が取れるかどうかが一番重要です。しかし、この大学別模試。受け方を誤ると痛い目に遭ってしまうのです。 そもそも大学別模試とは一体何か。これは完全に大学の入試問題、入試形式に準拠した模試です。 各予備校のトップ層にいる講師たちが「今年はこういう問題が出るのではないか」と、その予備校の威信をかけて作り上げる模試でもあります。何から何までその大学の試験形式に合わせられていて、中身もその大学で出題された過去問を少し変えて作られることもあります。 だからこそ、過去問をやったことがないと点を取るのは非常に難しいです。大学別模試を受ける前には必ず過去問に触れておきましょう。ここからは東大を例にして、大学別模試の具体的な対策について紹介します!
「東大模試」は1つじゃない
東大模試といっても1つだけの模試を指す言葉ではありません。さまざまな予備校が年に2~3回行っているもので、どれも東大形式になっています。 「東大模試」と呼ばれる模試自体は各予備校のものを合わせると年に10回近く行われていますが、すべて受験する学生はほぼ存在しません。多くの学生はこのなかから4~5回の東大模試を受けて東大受験に臨んでいます。その4~5回で良い点数を取り、A判定またはB判定を取るのが、東大志望者の悲願と言えます。 実際に東大の受験会場で隣の席の人がA判定の東大模試の結果をずっとお守りのように見ていたという話もあるくらい、東大志望者にとって東大模試は「ベンチマーク」として扱われます。だからこそ、「この模試で良い点数を取る」ことを中期的な目標にして、東大に向けた受験勉強を組み立てている場合が非常に多いです。