台風21号 30日ごろ「強い」勢力で沖縄の南へ 前線の活動活発化で本州に影響も
台風21号は今後勢力を強め、30日(水)ごろには暴風域を伴って沖縄の南へ進む予想です。本州付近も前線の活動が活発になり、雨の強まることがありそうです。その後の進路次第では、西日本から北日本の広い範囲に影響の出るおそれもあり、台風の動向に注意が必要です。
台風21号 30日(水)ごろ「強い」勢力で沖縄の南へ
大型の台風21号は、今日25日午後3時現在、マリアナ諸島付近にあって、1時間に25キロの速さで北西に進んでいます。中心気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルです。 台風は今後、フィリピンの東の海上を勢力を強めながら西よりに進む予想です。その後、進路を北よりに変え、30日(水)には強い勢力に発達し、暴風域を伴って、沖縄の南に進む予想となっています。 台風の進路によっては、南西諸島では、来週は次第に海上でうねりを伴って波が高まり、風も強まりそうです。飛ばされやすい物は屋内にしまうなど、台風への備えを進めておいてください。
前線の活動活発化 本州にも影響か
来週は、秋雨前線が本州の南の海上付近に停滞する見通しです。前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発になるでしょう。28日(月)から30日(水)ごろにかけては、前線の位置によっては東日本や西日本の太平洋側の地域を中心に大雨となるおそれがあります。大気の状態が非常に不安定になり、カミナリを伴って激しい雨の降る可能性があります。 前線の位置や、暖かく湿った空気の流れ込み度合いによって、雨の量や、雨の降る地域が変わりますので、最新の気象情報を確認するようにしてください。
11月1日(金)~2日(土) 広い範囲で影響の可能性も 台風の動向に注意
日本や海外の気象予測モデルの中には、台風が来週後半に本州付近へ進むと予想しているものもあります。11月1日(金)から2日(土)ごろにかけて西日本から北日本の広い範囲で影響の出る可能性があります。 日本の南の海面水温は27℃以上となっていて、台風は勢力を弱めることなく海上を進む予想です。もし、台風が日本付近に接近すれば、雨や風が強まり、影響が大きくなる可能性があります。最新の台風情報を確認するようにしてください。
日本気象協会 本社 田中 正史