茂木派、政策集団移行へ 政治団体は当面維持、裏金事件
自民党の茂木敏充幹事長が率いる茂木派は、政策集団へ移行する検討に入った。週内に派閥会合を開き、意見集約する。総務相に届けている政治団体「平成研究会」は当面維持する方向で協議する。関係者が28日、明らかにした。茂木派では小渕優子党選対委員長ら離脱の動きが相次いでいた。党内全6派閥のうち安倍派など4派が解散方針を決め、麻生派は存続を表明しており、残る茂木派の対応が注目されている。 【写真】拘置所に向かう田中角栄氏 昔はもっと国会議員を捕まえていた、東京地検特捜部
茂木派幹部は取材に「党改革の中間報告に沿い、金と人事から決別した政策グループとしたい」と述べた。政治団体の扱いについて、解散するためには政治資金の清算など時間がかかり、直ちに届けるのは困難だとの見通しを示した。このため政策集団の活動を、政治団体と切り離す形にする案が浮上している。 茂木派は今月24日時点で53人が所属し、安倍派、麻生派に次ぐ第3派閥。小渕氏が25日に退会意向を示した後、青木一彦参院議員や関口昌一党参院議員会長らが離脱を表明した。 茂木派議員は参院側が週明けにも集まり、関口氏から離脱意向について説明を受ける。