“夏バテ”したグリーンが回復しない!? 「四季」から「二季」になりつつある日本のゴルフ場で起こっていることとは?
猛暑と雷雨のダブルパンチでグリーンの芝生も夏バテ気味
今夏の猛暑はラウンド意欲を減退させるほど強烈でしたが、それでも何度かラウンドに行ってました。印象的だったのはグリーンの軟らかさです。ウェッジのフルショットで打ったボールがグリーンに着地した場所にそのままめり込んでいる場面をよく見かけました。 【写真】恐怖の「超打ち下ろし」ホールがあるゴルフ場5選 ゴルフ場関係者に話を聞くと、グリーンが軟らかいのは猛暑の影響だけでなく、夕方から深夜にかけて雷雨になることが多く、芝生の根っこがスポンジのような状態になってしまうことも原因だそうです。芝生を枯らすことなく緑色のグリーン面を維持するのが精いっぱいとのことでした。
筆者がよく行くゴルフ場は良心的な料金の大衆コースですから、トーナメントコースのように硬くて速いグリーンなんて望めません。上りのパットをめちゃめちゃ強くヒットしてもカップに届かないのは、もはや夏ゴルフの風物詩になりつつあります。 下りのパットは水分を含んでいるときには上りと同じくらい遅いのに、直射日光を浴びて表面が渇き始めると急に速くなるのが悩ましいところです。ただ、アマチュアのエンジョイゴルフはパッティングの1打で賞金が大きく変動するわけでもないので、パットが外れてもどうってことはありません。それ以前にパットを入れたければもっと練習しなさいという話です。 プロゴルファーを取材していると、「ゴルフのスコアの50パーセントはパッティングとアプローチなのだから、アマチュアの方も練習時間の半分はパッティングとアプローチに費やしてください」とよくいわれます。 それは頭では分かっていますし、トーナメント会場でも遅くまでパッティンググリーンに残っている選手たちが毎週上位争いしていることも知っています。 逆にいうと、プロがそれほどまで練習し、ツアーキャディーと力を合わせてラインを読んでも、入らないときは入らないのがパッティングの難しいところです。 シングルハンディを目指すのであればパッティング練習は必修科目ですが、アベレージゴルファーはプレーするコースによってグリーンのコンディションが全然違うので、練習を後回しにしてしまうのは仕方がないことかもしれません。