「選挙負けたのに続投は理屈が通らない」と語った政治家は誰か…嘘つき石破をもう誰も信じない「メガネも嘘」増税はやる
失望を買ったのは自民党でもあるが、石破首相その人の責任でもある
後藤田知事の発言はまるで石破首相サイドの言い分と瓜二つだ。そもそも「『石破政権』の仕事を、国民や現場の我々自治体はまだ見ていません」と言うが、総裁選までに掲げた公約をほとんど撤回したのが石破首相である。「まだ見ていない」どころか、これから何をするのかすらわからないというのが実情であろう。 共同通信の世論調査(10月29日)によれば、10月1日に実施した世論調査で支持率が50.7%あったのが、31.4%まで急落している。逆に、支持しないと答えた人は28.9%から51.2%まで増えている。岸田文雄前政権がずっと不人気だったのであれば、後藤田知事の弁明にも理屈が通りそうだが、国民の期待を背負って政権の座についた石破首相は、超短期間で支持率を大幅に落としたのである。失望を買ったのは自民党でもあるが、石破首相その人の責任でもある。 かつて、石破首相はこう発言し、当時の安倍晋三首相を批判していた。第1次安倍政権下、2007年の参議院選挙で自民党が大敗し、安倍首相(当時)が続投の方針を表明した際のことだ。 <石破は党の総務会で「選挙に負けたにも関わらず、続投するのは理屈が通らない」と安倍氏の辞任を公然と求めた。/「『続投するならそれなりの説明が必要でしょう』と。安倍さんにとっては、最も言われたくないことだったと思うな。だからその時から、感情的には『こいつは許せない』っていうのが、ずっとあったと思うんだよね」>(NHKニュース、2022年8月15日)
不遇の時と権力の座にいる時で態度がまるで違う
日本では最終的に優先されるのは衆議院の決定であり、参議院は厳密に言えば政権選択の場ではない。しかし、石破首相は安倍氏を「選挙に負けたにも関わらず、続投するのは理屈が通らない」と罵ったのである。 今回、石破氏が負けたのは衆院選である。石破首相は勝敗ラインを「与党過半数」に設定した本人だ。それにもかかわらず与党過半数割れを起こしており、石破氏は続投を表明した。 国民の多くは、石破首相が不遇の時と権力の座にいる時で態度がまるで違うことに気付き始めたようだ。安倍元首相は総裁選を戦った相手である石破氏を党のNO1ポストである幹事長に任命したが、石破首相は自民党総裁選の決選投票で激しく争った高市氏を幹事長にすることはなかった。