農家向け共済金、数千万円を架空請求か…茨城県西農業共済組合の元職員3人を700万円詐欺容疑で逮捕
農家向けの共済金を架空請求してだまし取ったとして、茨城県警は13日午前、いずれも茨城県西農業共済組合(同県八千代町)の元職員で、会社員の男(42)(埼玉県久喜市)ら男3人を有印私文書偽造・同行使と詐欺の疑いで逮捕した。だまし取った金は少なくとも数千万円に上るとみられ、県警が調べている。
捜査関係者によると、3人は2022年11月頃、組合員の農家宅の家電製品が「落雷の影響で壊れた」などとする架空の建物共済金請求書を作成。上部組織の茨城県農業共済組合連合会に申請し、共済金計約700万円をだまし取った疑い。3人は当時、被災物件の損害評価や共済金の振り込み業務を担当していた。
共済金は、連合会から組合を通して組合員に振り込まれるが、3人は振込先を自身名義の口座などに変えていたとみられる。請求時に添付する被災物品の写真も使い回していた。
すでに3人のうち2人は組合から懲戒解雇処分を受け、1人は依願退職している。